なんちゃって牧師の日記

説教要旨と牧師という職業で日々感じることを日記にしてみました。

最高裁上告棄却を受けて

 以下は、7月26日のキリスト新聞とクリスチャン新聞に掲載しました意見広告の中にあります、関田

寛雄支援会世話人代表による、最高裁上告棄却を受けて支援会の今後の活動目標を5項目によって提

起されたものです。今までは裁判闘争を中心に私の戒規免職撤回の運動を続けてきましたが、裁判が終了

しましたので、今後は教団内での運動に集中していくことになります。裁判は終わりましたが、支援会は

今後も続けて活動していきます。この問題を教団の信徒・教職の方々により広く知ってもらいたいと思い

ますので、皆様の周囲の方々にお知らせいただければ幸いに思います。この運動を日本基督教団という教

会の改革運動という視点からもとらえていただき、ご協力いただければと願っています。どうぞよろしく

お願いいたします。



  最高裁上告棄却を受けて

    私たちは、日本基督教団に北村慈郎牧師への免職処分の撤回と開かれた対話を求めます!

                           北村慈郎牧師を支援する会一同(996名)
    
    

    キリストの福音にふさわしい日本基督教団の形成をめざして
                 
                                支援会世話人代表 関田寛雄


 この度私どもは最高裁への上告の棄却という結果を迎えました。組織体としての日本基督教団(以下教

団)の人事の不当な取扱いについて、人権の問題として上告して来ましたが、正義の結論とは裏腹に、北

村牧師の処分は特定宗教の教理と結合している故に裁判所としては判断できないという、一審以来の結論

が一貫されたことになります。その事によって、教理とは別に人権侵害の事実についても、宗教団体の事

については取扱わないという、人権的洞察をもたない日本の法廷の形式主義に対して失望を禁じ得ません。

 さてこのたびの判決はある意味で私どもに勇気と明確な決断をもたらしてくれました。それは事柄を徹

底して教会の問題として自主的に解決せよ、との間接的な促しでありました。私どもそれを主イエス・キ

リストからの促しとして受けとめたいと思います。現在の教団は対話が閉ざされている事に問題がありま

す。従って私どもの運動は正にこれからが本来の目的に即したものとなると思いますし、そうしなければ

なりません。その目的は端的に言って、会議性を尊重し、開かれた対話のできる日本基督教団の形成です。

聖霊の賜う一致をめざして、「かしら石」なるキリストを土台としての対話運動の展開です。


 私どもはこの運動の目的として五つの事をめざしたいと思います。


(1) 北村牧師の免職処分の即時撤回と教団教師としての復権を求めます。

(2) 聖餐についての論議の場が設定されることを求めます。

(3) 「戦責告白」の教団史における意義について確認することを求めます。

(4) 沖縄教区に対する謝罪と関係回復への具体的作業を求めます。

(5) 一方的な「公同教会」の主張を再考し、「合同教会」の形成を求めます。

                   Soli Deo Gloria(神にのみ栄光あれ)