なんちゃって牧師の日記

説教要旨と牧師という職業で日々感じることを日記にしてみました。

船越通信(266)

           船越通信癸横僑供 。横娃隠暁6月19日    

・6月12日(日)の説教はガラテヤの信徒への手紙3章15-18節がテキストでした。このところずっとエ

レミヤ書を礼拝の主なテキストにしていますので、一か月に一回だけ月の第2日曜日にガラテヤの信徒への

手紙をテキストに説教をしています。12日は第2日曜日でしたので、ガラテヤの信徒への手紙をテキスト

にして説教しました。その中で、『戒規か対話が』の中でWさんが「迫害者サウロ症候群」という言い方で、

回心前のパウロのあり様を述べているところを引用させてもらいました。回心前のサウロは、割礼を自ら

アイデンティティーとしていたが故に、ナザレ派に入った人たちが、割礼を受けていない異邦人でも割

礼なしに救われると言っているのを許すことができなかった。それはサウロのアイデンティティーを突き

崩すことだったからだ。そういう自分のアイデンティティーを危機に陥れる者は排除しなければ、自分が

否定されると思って、サウロは迫害者になった。そのサウロが生ける主キリストに出会って回心した後は、

彼自身のアイデンティティーは「キリストにある無代価、無条件の救い」となって、非ユダヤ人である異

邦人へ割礼と律法無しの福音、「キリストにある無代価、無条件の救い」を宣べ伝える者になった、とい

うところです。ところが、14日(火)の農伝の説教演習ではガラテヤの信徒への手紙2章16-21節がテキ

ストでした。私はこの箇所を説教していましたので、その原稿を持って行きました。いつもは同じ個所を

二人が担当して説教を作ってもらい、説教演習では実際に農伝のチャペルで説教をしてもらい、教室に戻

って講評の時を持ちます。ところがこの日は一人の方が体調を崩しお休みでしたので、実際に説教を担

当してくれた学生は一人だけでした。そこで講評の時に急遽私の説教も朗読して紹介させてもらいまし

た。それを朗読していて、Wさんの引用をそこでもしていることに気づいて、12日の説教と共に、説教

の中で2回同じ引用をしていたことが分かったわけです。みなさんの中で気づかれた方もいらっしゃる

と思いますが、今後こういうことを繰り返すようになりましたら、私も牧師の引き時を迎えたことにな

りますので、お気づきになられた方はどなたでも遠慮なくそのようにおっしゃってくださるようにお願

いしておきます。

・13日(月)は午後1時半から紅葉坂教会で裁判記録の編集委員会があり、私も出席しました。この裁判

記録編集は、基本的には原告被告の提出した裁判資料をまとめ、その問題の所在を明らかにすることにあ

りますが、弁護士によって被告教団側の文書をそのまま裁判記録に掲載することの判断が違っていて、そ

こをクリアーしていかなければなりません。原稿としてはほとんど出来上がっているのですが、もう少し

時間がかかるようです。何とか9月中に完成して、教団総会前に出したいと思っています。

・さて私はこの4月からの一年間、前任の紅葉坂教会が無牧ですので、紅葉坂教会の代務者と役員会から葬

儀の司式依頼を受けています。14日午前中に紅葉坂教会の役員の方から、教会員ではないが教会関係者

の方が危篤状態のようで、その方のお世話をしている方から紅葉坂教会で葬儀をしてもらえるか問い合わ

せがあり、出来ると答えたということで、私に連絡がありました。お話しをお聞きして、その危篤状態の

方のことはよく知っていますので、お世話をしている方の連絡先をお聞きし、その方と連絡を取って翌日

入院しえいる病院に一緒に本人を見舞いました。本人も私をよく知っているからでしょうか。声をかけま

したら、うなずいてくれて、私が来たことが分かったようです。お元気だったころのことを二、三こちら

からお話をして、主のよる支えをひと言祈り、お世話されている方とお話をして帰ってきました。医者は

一か月、場合によっては二か月の命ではないかとおっしゃっているようですが、これからの一日一日の上

に主の支えを祈っていきたいと思います。

・16日(木)久しぶりに国会前の辺野古新基地建設反対の座り込みに参加しました。沖縄タイムズによ

れば、19日には、元海兵隊の米軍属による暴行殺人事件に抗議し、在沖米海兵隊の撤退を求める「黒を身

に付け哀悼の意を」6・19沖縄県民大会が、午後2時から3時で、場所は那覇市の奥武山運動公園の陸上

競技場とその周辺施設で開かれます。大会で採択する決議の文案は、➀ 日米両政府に対し、遺族と県民

へあらためての謝罪と完全な補償 ⓶ 在沖米海兵隊の撤退と米軍基地の大幅な整理・縮小、県内移設に

よらない普天間飛行場の閉鎖・撤去  日米地位協定の抜本的改定 ―を求める。連れ合いはこの集会

に参加を予定しています。国会前座り込みは、月曜日と木曜日午後1時から4時までですが、座り込みの最

後に、「沖縄を返せ」や「ここに座り込め」という歌をみんなで歌います。私はこれまではみんなが歌っ

ていても、一人座っていましたが、今回はみんなと一緒に歌を歌いました。座り込みが終わって、その後

Sさんと地下鉄国会議事堂前駅まで一緒し、原発反対の経産省前のテントに行くSさんと別れて、私は千代

田線の地下鉄で代々木上原に出て小田急で鶴巻に帰ってきました。

・17日(金)は寿地区活動委員会があり、その前に打ち合わせもあって、午後5時半までに寿地区センタ

ーに行きました。委員会では、いつものように諸報告を最初に伺い、協議の時を持ちました。5月28日に開

催した講演会は出席者が120名という修正報告があり、仁藤夢乃さんの講演には学校関係者や行政の人も来

ていたようで、その関心の広さを改めて思わされました。委員会終了後、いつもそうしていますが、私は

船越教会に向かいました。京急田浦の中華店で遅い夕食を済ませて、船越教会に午後10時半過ぎに着きま

した。

・6月25日(土)に教区総会があります。この総会は報告総会ですが、今秋開催の教団総会議員の選挙

があります。また、教団総会議案として私の戒規免職撤回と聖餐論議の場の設定を求める常置委員会提案

議案があり、またその他に沖縄関連の二つの議員提案議案があります。その一つは、教団総会議案で辺野

古新基地撤回をもとめる抗議声明と合同の捉えなおしの再開を求めるものと、もう一つは、先日起きた元

海兵隊の米軍属による暴行殺人事件の神奈川教区総会決議による抗議声明です。この教区総会についても

お覚え下さい。