なんちゃって牧師の日記

説教要旨と牧師という職業で日々感じることを日記にしてみました。

生きる意味?

★高校生からの質問 Part2★
「人間は本当に一人一人神様から与えられた使命はあるのですか? この世に生きることに本当に意味はあるのですか? 私は生きることに最近本当に空しさを感じます。自分は本当に価値があるのですか? イザヤ書に〈わたしの目にあなたは価高く、貴く・・・〉とありますが、その価値とはどのようなものなのでしょうか?」

まずこのブログ日記の5月9日の「命こそ宝?」をごらんになってみてください。私のブログを読んで下さっている方のお一人が、「命こそ宝?」を傑作に入れてくれています。今までに傑作に入ったのは、他に一件で、二つしかありませんが・・・。

さて、上記の質問のような問いや悩みが生まれるのは、特別な困難に出会うこともなく安定した家族の中で成長してきた子どもですと、13歳頃からとよく言われています。13歳前後になると、自分の人生は自分で生きていかなければならないと感じ始めるのではないでしょうか。

孤独を意識するようになるのも、この頃からが本格的になるのでしょう。それまでは両親をはじめ大人たちの庇護の中で無心に生き得たのに、孤独を意識するようになりますと、そうはいかなくなります。確かだった自分の基盤が、揺れ動いているように感じられます。

それは、家族という温かな繭の中で何の心配もなく生き得た幼虫がさなぎになって成虫になり、大空に飛び立っていく、その過渡期の不安なのかも知れません。ですから、あなたのような問いをもつのは、人間の成長を考えますと、ノーマルなことなのではないでしょうか。

むしろ、これらの問いを、安易に目先の解決を求めるのではなく、時間をかけて自分の中であたためていったらどうでしょうか。いろいろな出会いを経験して、宝物探しのように、この問いへの自分なりの答えを探すのです。そのうちにきっと素晴らしい答えが見つかると思いますよ。

ただ一つだけ言えることは、あなたは、今まで人類の歴史の中で何人の人がこの地球上に誕生したのかわかりませんが(何百億人でしょうか)、その中にあなたと同じ人は誰一人いないということです。誰にも代わりえない、かけがえのないあなたが、与えられた命を何に使うのか(使命)、ゆっくりみつけてください。祈っています。