昨日から鶴巻のマンションに２家族合計６人が遊びに来て、泊まっています。小さな子どもも２人いて、わいわい楽しい時間を過ごしています。ということで、昨日は久しぶりにブログをお休みしました。
以下「父北村雨垂とその作品（２０）」を掲載します。
父北村雨垂とその作品（２０）
「分裂 １００句」
～形而上詩的にまた、ブロック風に創作したもの～
（続き２）
「貨幣」
貨幣と私 生んでは啖う辯証の牢獄
貨幣と私 喚く群集に個を嗅く心臓
貨幣と私 凍結した血の沸る認識
貨幣と私 存在の衣装をまとう道化師
貨幣と私 法庭が換算する分裂の對立
貨幣と私 心臓にささやく分裂の存在
貨幣と私 分裂の見ぬ天に描く楽園
貨幣と私 背負う悲劇が炊く米麦
「感情」
感情と私 語る心臓は言葉を否定するもの
感情と私 分裂の軌道の直線を抹殺するもの
感情と私 プリズムは偽装の分裂を證明するもの
感情と私 分裂の存在は無の時間と空間が創るもの
感情と私 空間と時間は悲劇の無の分裂が創るもの
感情と私 創造した零に泣いたり笑ったりするもの
感情と私 炉の熱源は分裂の衝突が生むもの
感情と私 存在は肯定も否定も否定するもの
「空間」
私に分裂の化石が空間に化石の歴史を描いた
私に分裂の意識が空間の意識と合意した
私に分裂の回歸が空間に私の回歸を肯定した
私に分裂の分裂が空間に悲劇と喜劇を姙んだ
私に分裂の離脱と共に空間が離脱した
私に分裂の透明と不透明が空間を證明した
私に分裂が各々空間の無限の円に修正した
私に分裂が空間の在り方を互に證明した
「家」
家と私 分裂の意識の抱擁の描く存在
家と私 系譜の郷愁を心臓が描く分裂
家と私 盲目の意志が時間と妥協
家と私 否定した自我の完成を時間と黙認
家と私 孤獨の阿片と蜂蜜を貯えた空間
家と私 倦怠と焦燥の天国の認識
家と私 不信の天に絶えず挑戦
家と私 分裂を隠した同質の中の異質
私に回歸は分裂が力の質量を点で描いた
私に終焉のない分裂の回歸が存在を点とした
（「分裂 １００句」はここで終わっています。）
