なんちゃって牧師の日記

説教要旨と牧師という職業で日々感じることを日記にしてみました。

,父北村雨垂とその作品(23)

 今週は忙しい時を過ごしています。今日も紅葉坂教会で夜集まりがあり、出かけました。紅葉坂の坂を歩いていると、紅葉坂教会の青年に出会い、「先生!」と懐かしそうに声をかけられました。そして、教会に入ったら、私が紅葉坂教会を3月末で辞任してから、青年たちで一言ずつメッセージを書いてくれた「感謝状」と一人の青年が作ってくれたアルバムを手渡されました。「感謝状」には「きたむらじろう殿 あなたは多年にわたりぼくしとして多大な貢献をされました。よってその功績を讃えてここに深く感謝の意を表します。23331日もみじざかきょうかいせいねんかい」とありました。3月の最後の日曜日には、日曜学校の子どもたちとスタッフからも、同じように一人一人からのメッセージをもらいました。うれしいことです。彼ら・彼女らがこれから一歩一歩自分らしく生きていけるように、祈っていきたいと思いますし、私の命ある限り、できることはしていきたいと思っています。できることと言っても、いつでも来ていいよと、メッセージを発しつづけることぐらいですが、そうしていきたいと思っています。
 さて、今日は以下「父北村雨垂とその作品(23)」を掲載します。 
 
父北村雨垂とその作品(23)
 
以下父の句の中には下に「対」と記されているものと「研」と記されているものもあります。 おそらく「対」は「対流」で川柳家仲間の機関紙ではないかと思いますし、「研」は川上三太郎主宰の「川柳研究」ではないかと思われます。
 ? は字の判読ができないところです。
 
風化した 女に 花も眞珠も在り       対
歩くロゴス紅衣に青いマントのひと      対
 (この区には「歩くロゴス紅衣に青いマントの ( ひと )」が並行して記されています。)
 
赤ん坊の声もみどりに母もみどり
赤ん坊も母もみどりに陽を浴びて       対
原色で歌う 光と影の椿
原色のコーラスを 椿 光と影
 
春だ 雑木林の交響曲 ( シンホニー )は 銀だ
沖を歩く 女は胸に クローバーを      対
ひとり泣く渚か 月か 白きかな       対
かたくなに歌う椿は「遜色なり」と      対
原色で歌う椿のかたくなさ
 
春は銀の雑木林の交響曲 ( シンホニー )           対
 
折紙は無心で神を翻弄す           対
 
欠伸する鷙と蛇とに桜散る          対
 
躍る滝壺智惠も目玉も舌を吐く
 
銀座砂漠を吹き上げる夜のふいご
 
滝壺も乱舞に智惠が舌も吐く
 
青年の 蛾の夜犯す ねむの花        対
 
花吹雪鷙と蛇とが欠伸する
 
ソクラテスの虱も裸足銀座の朝        対 
銀座の朝の裸足のソクラテスと虱
 
からかさ の 思想を識るや錦鯉       対
  (この句の「識るや」を「觀たか」、「思想を識るや」を「思想とみたか」に訂正しているところがあります。)
 
滝壺も知惠も乱舞に舌を吐く         対