なんちゃって牧師の日記

説教要旨と牧師という職業で日々感じることを日記にしてみました。

黙想と祈りの夕べ通信(279)復刻版

 今日も、「黙想と祈りの夕べ通信(279)」復刻版を掲載します。2005年1月末のものです

が、ここに記されています教師検定問題の地方的な総括は、10月28日(月)に兵庫教区の集会「制

度と現場の狭間で”教団教師”を問う~日本基督教団教憲・教規に向かい合いつつ~」という主題

で開かれます教師制度問題協議会で、私が発題を頼まれていますので、その時に資料の一つにして

いるものです。黙想と祈りの夕べ通信をこのブログに掲載していて、時々このようなことがありま

す。10年前に書いたことと、今現在同じ問題と向かい合っているということに気づかされるので

す。このことは、何か問題が起きて、それを乗り越えて前進するということが、私たちには大変困

難なことであるということです。それだからこそ、過去に起きたことが繰り返し繰り返し現在にも

起こるということなのでしょう。同時に、一つの問題が乗り越えられて、新し地平が開かれるとい

うことも、私たちの歴史には起こります。それは時が熟した時なのでしょう。そのような時が熟す

るまで、苦しいけれども私たちは問題を継承していかなければなりません。そういう点で、兵庫教

区は教団で起きた問題を風化させない忍耐強い営みが行なわれている教区の一つではないかと思い

ます。


      黙想と祈りの夕べ通信(279[-18]2005・1.30発行)復刻版


 2月に行われます神奈川教区オリエンテイションで私が「教職論、聖餐論について」話すことに

なっています。そのための準備にと、以前名古屋時代に御器所教会の仲間が一員としてまとめた名

古屋月曜会の「教師検定問題地方的総括」をワープロに打ち込みました。最後の部分で全体の約三

分の一は「福音と世界」に掲載されていましたので、その前の部分をワープロに打ち込みました。

それでも相当の分量です。原本は手書きのガリ版刷りで、大変読みにくいものですから、今回オリ

エンテイション参加者への資料として是非読んでもらいたいと思い、その作業をしました。その際

改めて読み返してみましたが、1970年前後に教団で教師検定問題が起こったときの最初期の問題点

が見事に記されていて、それは現在でも全く克服されないままであることが分かります。歴史とい

うのは事柄が起こったときその問題を十分に検証し、そこでの問題をどう乗り越えていくかを誠実

に論じ、ひとつひとつ克服していかないと、その問題は解決されることなくいつまでも引きずらざ

るを得ないということではないでしょうか。日本基督教団にとっては、その成立の問題、万博・東

神大問題、教師検定問題、合同のとらえなおしの問題をあいまいのまま現在まで引きずってきてい

るために、宣教の課題を共有する教会的な一体性に著しく欠けていると言えるでしょう。今回の作

業を通して、一つ一つ問われた事柄に対してはきちっと向かい合って、それを乗り越えていくこと

の大切さを思わされました。

 上記の私の発言に続いて、一人の方から発言がありました。本日教会でTさんを性差別を考える

学びと語らいの集いの講師に招いた。社会の中で男は男、女は女としてつくられていることを思わ

される。自分は小さいときから女を刷り込まれることなく、自由に育ってきたように思う。男の場

合はガッチリそれぞれの論理があって、男同士でもお互いにそれぞれの枠組みが強いように思え

る。本日教会の集会の後に当教会で行われた昨秋の教団総会報告会での3人の教師の発言を聞いて

いてそれを感じた。私も発言をしたが、私の発言は女としての感覚的なもので、論理によるもので

はない。教団総会でも他の教会の会議でも女性が議員として男の議員と対等に出て発言するように

ならなければと思う。ただ私などは発言するが、後で言わない方がよかったと思ってしまうことが

よくある。劣等感を持ちやすい。男の人は神学的聖書的論理で話す。女が感覚的でも自分の発言を

しているが、男の論理過剰さにいやになることがある。男の発言にはその根底に戦いがあるように

思う。男は戦うことが好きなのだ。そこからは将来は見えないように感じている。男だから女だか

らというのではなく、これからの子どもたちは育っていってもらいたい。少しでも男、女という枠

組みにとらわれないで話し合い、未来を開いていけたらと思う。それぞれが幻をもって自由に一人

一人考え、歩んでいけたらいいなーと思っている。男、女にとらわれないで、教会が宥和した交わ

りの中にあることを求めたいと思った。

 もう一人の方からも発言がありました。今日は聖書研究会に出たかったが、寿の作業所の昼食作

りに行ってきた。今回は旅行で昼食会作りにこれない方があるので、3人でしなければならないと

思っていたが、別の一人の方が参加して4人で作った。この食事作りは、作業所のみなさんとお会

いするのが楽しみでもある。今回もみなさんと一緒に食事をして帰ってきたが、パワーをいただけ

た感じだ。気になっていた古い親友で最近会社が倒産した方を訪ねることになっていたが、踏み切

れないでいた。今日は勇気をもらって、近いうちにその親友を訪ねる決心ができた。ボランティア

ーって、力をもらえるのだなーと思った。