なんちゃって牧師の日記

説教要旨と牧師という職業で日々感じることを日記にしてみました。

船越通信(137)

 
            船越通信癸隠械掘 。横娃隠廓12月8日               
・12月1日(日)は礼拝後、説教についての話し合いの時を予定していましたが、その日は昼食会

もなく、礼拝が終わってすぐでしたので、なかなか話し合いというわけにはいきませんでした。そ

こで、私の方で用意しておきました、英文がついた平和センター宣言の完成版を印刷したものを皆

さんに配りました。そして今日の役員会で確認し、教会の外壁にある文字がほとんど見えなくなっ

ている1990年版の平和センター宣言の記されているプレートに、新しい平和センター宣言を書き変

えることを伝えました。その後、この日12時半に桜木町から「特定秘密保護法案」反対デモがあ

り、そのデモに行く人もあり、残った方々は礼拝堂の受付でお茶をいただくことにして、役員会を

すぐ開くことにしました。役員会では、上記の確認をし、出来ればこのクリスマスにはプレートに

新しく見直した平和センター宣言が掲げられるようにすることにしました。午後1時半には役員会

も終わりましたが、私はいろいろやることがあり、船越教会を出るのは午後4時ごろになってしま

いました。

・3日(火)は農伝の説教演習と神奈川教区の常置委員会がありました。常置委員会では「特定秘密

保護法案反対声明」を議長名で出すことが可決されました。また、改訂宣教基礎理論第二次草案が

配られ、その取扱いについて話し合いました。教団の宣教基礎理論がこのように宣教研究所で文章

化したものを教区に降ろしてくるその作業のあり方そのものが問題であることを教団にきちっと言

うべきであるということと、既に出されているので教区として協議会を開いて議論すべきであると

いう私の意見を議長をはじめ常置委員会は受けとめました。

・この週は、ある意味で実質的な憲法改革とも思える「特定秘密保護法案」が自民、公明の与党に

よって強行採決されて可決してしまうのではということで、廃案に向けての反対行動が盛り上がっ

ていきました。私は、法案が強行採決衆議院可決後、12月6日の日比谷野外音楽堂での集会に参

加しました。集会は午後6時半開始で午後7時15分にはデモ行進が銀座方面と国会議事堂方面に出発

する予定でした。私は集会開始一時間前には会場に着きましたが、既に「キリスト者平和ネット」

の旗のあるところは座るところがなく、労働組合の旗がいくつも立っているところが、まだ空いて

いましたので、そこに座りました。集会が終わり、デモ行進が始まりましたが、私は組合関係の所

で最後の方でした。集会参加人数は主催者発表15、000人ということでした。野外音楽堂を出たの

は、午後9時過だったと思います。首相官邸前から参議員会館を過ぎて左折し永田町小学校前で解

散しました。午後10時過ぎていました。私たちの後にもデモは続いていました。日比谷野外音楽堂

に集まった人たち以外に、既に国会議事堂周辺には、デモ開始前のアナウンスによれば、二万人ほ

どの人が集まっているということでした。私はデモ解散後、しばらくいて船越に帰りました。教会

に着いたのはちょうど午前0時でした。船越に帰って、ラジオで参議院でも自公は強行採決でこの

法案を可決させたということを知りました。さて、この特定秘密保護法は、このまま実施させてし

まうと、政府は戦争のできる国づくりを益々加速させ、基本的人権が侵される大変なことが次々に

起こる可能性があります。ここであきらめることはできません。今後どのような運動の可能性があ

るのかということについて、野外音楽堂での集会のスピーカーの一人である海渡雄一という弁護士

の方が、法案可決後にメールで下記のように今後の活動提起を呼びかけています。

・「これからの闘いの方向性について、提起したいと思います。今晩の闘いの力で、これからの政

府の暴走を止めましょう。

 成立した法案は同じ手続で廃止することができます。私たちは、明日から、この法律の廃止を求

める活動を直ちに始めようではありませんか。次の国会には、採決に賛成しなかった多くの政党と

共同して、秘密法の廃止法案を提案するための活動を始めましょう。

 もうひとつ、大切なことを提起します。この法律は、憲法21条、自由権規約19条で保障され

表現の自由を侵害する違憲立法です。この法律が自由権規約19条に違反することは、国連の見

解なのです。我々には国際社会が味方してくれています。裁判官も私たちの反対運動を見ているこ

とでしょう。そして、心の内では応援してくれている裁判官も少なくないはずです。

 秘密法違反の被告人は違憲な法律によって起訴されたのですから、絶対無罪としなければなりま

せん。

 これは、弁護士の仕事ですが、政府があくまで、この法案を施行しようとするなら、第一号の秘

密法違反事件の被告人を弁護するために、1000人の弁護士を組織し、あらかじめ大弁護団を結

成しておきたいと思います。

 法案の成立は、私たちの一つの敗北であることは確かです。

 しかし、今日一日の私たちの行動は、政府、国会に私たちの秘密法廃案、安倍政権NOの怒りを

ぶつけ、一人一人の市民に秘密法反対の意思を確認する機会となったことと思います。

 まず、私たちは、これだけの多数の市民の反対を押し切って秘密法を成立させた政府与党の暴挙

を心にしっかりと刻みつけなければなりません。マクベスのバーナムの森は動いたのです。これか

ら、政権崩壊の日が近いことにおびえなければならないのは、勝ち誇ったような顔をしている安倍

首相とその取り巻きたちです。

 私たちは、この法律が廃止されるまで、決してあきらめません。明日から、秘密法のある社会を

拒否し、その実質化を食い止めるため、新たな闘いを始めましょう。」

・6日(金)は朝早く寿の炊き出しの準備から「寿わーく」(青年ゼミ)に参加しました。午後3時

に人と会う約束をしていましたので、それまで寿わーくで青年たちと共にしました。寿わーくは土

曜日一杯ありましたが、私は全部の参加はできませんでした。3時から石川町のコーヒー店で1時

間ほどひとりの人と話し、それから日比谷野外音楽堂の12・6大集会に向かいました。この集会

については、上記に書いてある通りです。