なんちゃって牧師の日記

説教要旨と牧師という職業で日々感じることを日記にしてみました。

船越通信(164)

        船越通信癸隠僑粥 。横娃隠看6月15日                  

・6月8日(日)は礼拝後、船越教会の第二代牧師故A・Sさんのお連れ合いである、アメリカから

いらっしゃったA・Kさんを囲んで昼食会が行われました。この日の礼拝出席者は17名、昼食会には

14名の方が出席しました。持ち寄りの食事でしたので、肩の手術の前でしたがHさんが作ってくだ

さった炊き込みご飯をメインに、いろいろな副食も並べられて、豊かな食卓となりました。この日

ペンテコステの礼拝でしたので、礼拝では聖餐式もありました。聖餐と愛餐という初代教会では、

おそらく愛餐の中で聖餐が行われたのではないかと思われますので、この日の船越教会のように、

礼拝の中での聖餐と礼拝が終わってからの愛餐という風には分かれていなかったでしょう。それで

も、聖餐と愛餐は、「イエスの友であり、それゆえにお互いが友であるような交わり」(ボウカム)

である教会の食卓ではないでしょうか。

・私はその途中で、林間つきみの教会のY牧師の就任式に出席するために、皆さんより一足先に船越

教会を出ました。京急田浦から上大岡に出て、上大岡から地下鉄で湘南台に行き、湘南台小田急

に乗り換えて中央林間まで行きました。林間つきみ野教会は中央林間の駅から5分というように、教

区の伝道委員会が以前に作ってくれました教会案内には書いてあり、その教会案内の通りに行きま

したら、午後3時開始5分前に林間つきみの教会に着きました。外の受け付けで名前お書き、プログ

ラムをいただいて、教会の礼拝堂に入り、席に着きました。礼拝堂は船越教会の礼拝堂より小さく

感じられました。横長の空間で、式後の茶話会の会場になりましたが、真ん中に事務机を二つ縦に

並べて、そこにお菓子やお茶が置かれ、一部壁に椅子が並べられましたが、40人くらいでしょうか、

いっぱいの感じでした。就任式は、H・A牧師のの司式で行われ、就任式後教会員からの挨拶とY牧

師の招へいに関わったI牧師の挨拶があり、その後は歌やゲームをY牧師とT・A牧師がリードして

行い、私は、これは何の会だろうかという感じを受けました。私の感覚が古いのかも知れません

が、就任式に来ていただいた方々からの言葉を聞きたかったと思います。来た方が多いので、全

部の方から言葉を言っていただくと、時間が長くなり、かといって特定の人を選ぶのは不公平に

なるという配慮からかも知れませんが、林間つきみの教会やY牧師と関係の深い方に限ってもよか

ったのではないかと思いました。午後5時頃にはY牧師の就任式が終わりましたので、中央林間か

ら相模大野乗り換えで鶴巻に帰りました。

・この日林間つきみの教会に行く電車の中で、大阪のT教会のK牧師から電話をいただき、8月3日

の平和聖日の日曜日にT教会の礼拝説教を私にというお話がありました。役員の方々にはメール

で了解していただき、このお話をお引き受けしました。K牧師には、私の支援を最初からしてい

ただいていますし、支援会の世話人副代表にもなっていただいていますので、お引き受けしなけ

ればと思いました。幸い同じ私の支援会の世話人代表の関田寛雄先生に8月3日の船越教会の礼拝

を担当していただくことができました。

・9日夜遅くにメールを開きましたら、岡田尚弁護士から最高裁上告棄却の連絡が入っていまし

た。予想はしていましたが、期待もしていたところがありましたので、裁判はこれで終わったと

いう現実を、とにかく受け止めなければと、自分に言い聞かせていました。これで裁判を通した

私の免職撤回の道はなくなりました。今後は教団内運動にかける以外にありません。私としては

今後もできる限りのことをしていきたいと思っていますので、どうぞお支えくださいますよう、

よろしくお願いいたします。

・まず支援会事務局及び神奈川世話人及び教団有志の方には、お知らせしなければと思い、メール

でその旨連絡をしました。ただ教団有志のMLは既に機能しなくなっていましたので、数名の方にお

伝えし、必要な方には回していただきたいとお願いしました。その上で、まず支援会の事務局と神

奈川世話人会を中心に集まって、今後の対応を考えることにいたしました。ただくれぐれも最高裁

上告棄却は、私の訴えは「争訟に該たらない」という一審、二審の判決が確定したということで、

教団の戒規免職処分の正当性が認められたということではありませんので、その旨誤解のないよう

にお願いしたいと思います。教団側は、この上告棄却で私の戒規免職処分も裁判所が認めたかのよ

うな言い方をしてくるかも知れませので、その場合は、その点をきちっと反論していただきたい

と思います。

・なお、最高裁上告棄却の前に支援会別冊3号に掲載しました関田寛雄先生の「挨拶文」を下記に

再録させてもらいます。

【只今、私どもの裁判の過程は最高裁の判断待ちという状況でありますが、私としてはその判断が

いかなるものであれ、これからの私たちの働きは、教団内での運動に集中することになると思いま

す。率直に申して、本来の斗いは正にこれからだと思います。これまでも申して参りましたが、私

たちの運動の目的は、(1)先ずもって、北村牧師の教団教師としての復権にあります。その免職

に至る現教団執行部の偏見と無責任を糺すと共にその人権侵害についての謝罪を求めます。(2)

次に聖餐についての論議についての神奈川教区の三度にわたる提案の無視について糺すと共に、そ

の拒否の理由についての説明を求めます。私どもは聖餐の霊的意義を軽んずるのでなく、その恩寵

的秘儀を重んずればこその再検討を求めているのであって、これエキュメニカルな流れでもありま

す。それ故(3)信仰職制委員会における聖餐式理解及びその執行方法についての慎重な論議の継

続を求めます。それは一にかかって新しき時代に生きるキリストの教会の宣教と教会形成の使命に

関わる基本的な課題を遂行するためであります。更に(4)その根底には「戦責告白」によって自

らの罪責を悔改め、キリストの憐れみのもとで許されて生きている教団である事の確認を求めます。

そして、(5)今、申しわけない関係においてある沖縄教区に対する謝罪と関係回復への具体的作

業を求めます。これは「戦責告白」を重んする限り教団の示すべき必然的姿勢であると考えます。

 上の5点について、私たちは新たな希望と勇気と愛をもって、教団の中に主にふさわしい教会に

して頂けるための努力を始めたいと願います。やがて終結すべき法廷での斗いを越えて、今や備え

るべき課題として提言しつつ、ご挨拶といたします。】