なんちゃって牧師の日記

説教要旨と牧師という職業で日々感じることを日記にしてみました。

船越通信(180)

            船越通信癸隠牽亜 。横娃隠看10月5日                  

・9月28日の日曜日は、礼拝後しばらく懇談の時を持ち、何時もより少し早めに散会しました。この日午後

6時から求めすすめる連絡会(沖縄から米軍基地を撤去し、教団「合同のとらえなおし」をすすめる連絡会)

の第5回全国総会・協議会が神戸三宮のホテルを会場にして行われることになっていて、この会に私と連れ合い

が参加するためです。12時半過ぎに船越教会の玄関の鍵をかけて出かけました。歩いて京急田浦まで行く途

中、ちょうど東芝のところを右に曲がった当たりで、私の携帯電話に連絡が入りました。Sさんからでした。教

会の玄関の鍵がかかっていて、自分の荷物も教会の鍵も中にあって入れないということでした。教会を出る時、

外にSさんがいるのを確認しないで、玄関の鍵をかけて来てしまったのです。Sさんに、京急田浦に向かって来

てもらい、私は教会に引き返し、ちょうど田浦中学校の当たりで、Sさんと出会い、鍵を渡すことができまし

た。その私の鍵は教会に置いておいてもらい、木曜日に船越教会に来たときには連れ合いが持っている鍵で入

ることにしました。そんなことがあって、新幹線の新横浜駅に着いたのは、乗車予定の新幹線ひかりが発車す

る約30分前くらいでした。新横浜で軽く昼食でもとってと思っていましたが、その余裕がなさそうですので、

駅弁を買ってホームに行きました。お腹が空いていましたので、ホームの待合室で駅弁を半分食べ、あとはひ

かりの中でいただきました。新神戸駅でのホームでIさんと一緒になり、Iさんが何か軽いものを食べてから行

こうと言うので、私たちはお握りくらいを買ってと思っていましたが、新神戸駅うどん屋に入り、うどんを

食べてから、Iさんと3人でタクシーでホテルまで行きました。

・求めすすめる連絡会は、2004年の第34回教団総会の会期中に立ち上げた会で、今年はちょうど10年にな

ります。2002年の第33回教団総会で、靖国天皇制問題情報センターや性差別問題特別委員会の継続が

否決され、沖縄教区提案の「名称変更議案」他合同のとらえなおし関連議案がすべて審議未了廃案にされ、

当時の沖縄教区議長の山里勝一さんが、「さようなら」と言って、その総会場を立ち去って行き、その後沖

縄教区が教団とに距離を置くことになりました。2004年に立ち上げた求めすすめる連絡会は、教団が沖

縄教区や合同のとらえなおしを切り捨てたことに対して、沖縄からの問いを受け止めて自主的に活動してい

く個人やグループの連絡会として活動していくということで発足しました。私も最初からこの連絡会に関わ

り、神奈川の世話人として10年、4年前まで事務局長として2期4年、その役割を引き受けてきました。4年前

から事務局は大阪・兵庫の3人の方が担ってくれています。今回の出席者は1日だけの方を含めて30数名でし

た。各地の報告を受けましたが、普天間辺野古の問題と共に、特に岩国基地が軍事基地として拡大してい

て、岩国教会牧師のOさんの取り組みを支えていかなければと思わされました。沖縄との連帯については、連

帯を押し付ける過ちに陥ることを十分意識して、沖縄を切り捨て差別しているこの国の問題をヤマトの人間

として自らの置かれた場所でどう担えるかにかかっていることを、今回も改めて考えさせられました。

・宮里政玄、新崎盛暉我部政明を代表とする沖縄県有識者らの緊急声明「米軍辺野古飛行場建設に向けた

強行調査を直ちに中止し、建設計画を断念せよ」が、安倍晋三首相とバラク・オバマ米国大統領宛てに出され

ています。その声明の一部を引用します。「・・・/沖縄住民は、日本本土や米国に住む人々と同じように公

平な扱いを受ける権利がある。にもかかわらず、日米両政府が長年にわたり民意に反する差別と犠牲を強要し

てきた。現在でも、住民の抵抗を強権で押さえつけ、沖縄に軍事基地を集中させるという日本国憲法や米国の

独立宣言の精神にも反することを行っている。言語に絶する悲哀と人類に与えた二つの大戦の経験から、戦争

の惨害から将来の世代を救い、基本的人権と人間の尊厳および価値尊重を決意した国際連合憲章にもそぐわな

い行為である。/辺野古での埋め立ては、ジュゴンなど希少野生生物の生息する海を破壊するだけでなく、民

主主義を埋め殺しにするような愚かな行為である。米軍基地建設のために、沖縄のジュゴンの生存を脅かし、

生物多様性の豊かなヤンバル(沖縄島北部をさす)の環境を破壊していることが国際的に広まり、米国の信用

はおとしめられることになる。/・・・/米軍の抑止力が効力をもつのは、沖縄に米海兵隊基地があるからで

はない。米国が日本の安全に関与する意志と能力があるかどうかである。そして、抑止対象となる国が、それ

をどのように評価するかにかかっている。万一、尖閣列島と周辺において日中間の武力衝突が起きれば、これ

らの防衛は日本の責務であり、米軍は空と海から支援を行うことになる。米政府は、海兵隊員を島へ上陸させ

ることに何らの利益を見いだしていない。もしこの地域で武力衝突が起きれば、日米中のみならず世界の経済

と安全に多大の打撃を与える。少なくともこれら三国は、予期しない武力衝突を回避できる協議メカニズムを

構築すべきだ。まず、日中間で深まる不信と対立を緩和し、平和の海にするための外交努力が台湾を含め日中

双方に求められる。/米軍嘉手納飛行場・弾薬庫だけで、県外主要6米軍基地(横田、厚木、三沢、横須賀、

佐世保、岩国)の合計面積の1.7倍ある。在沖海兵隊基地は、嘉手納の3倍以上の面積を占める。このような

「過重な基地負担」が、都道府県面積第44位でしかない沖縄県に集中しているのである。海兵隊が沖縄から撤

退したとき初めて沖縄に住む人々は「基地負担」がいくぶん軽減されたと感じるであろう。/私たちは日米政

府に対し、以下、要求する。⑴ 日米両政府は名護市辺野古の米海兵隊新航空基地建設計画に向けた調査を直

ちに中止、計画を断念するように求める。⑵ 沖縄県内への移設条件なしに普天間飛行場を即時閉鎖し、早期

返還せよ。⑶ ・・・希少生物保護に関する国際自然保護連合(IUCN)の度重なる勧告に耳を傾けよ。