なんちゃって牧師の日記

説教要旨と牧師という職業で日々感じることを日記にしてみました。

船越通信(210)

             船越通信癸横隠亜 。横娃隠鞠5月10日    
   
・5月3日(日)は、礼拝後庭の桜の木にサクランボが真っ赤に熟しましたので、サクランボを取って、みん

なで分けました。私もビニール袋に一袋のサクランボをいただきました。この日は、前日2日(土・祝)から始

まっている福島の15家族61名の方々を迎える保養プログラム、リフレッシュ@かながわの交流集会が17:00

から紅葉坂教会で行われました。桜木町みなとみらい臨港パークでは、「平和といのちと人権を! 5・3憲法

集会~戦争・原発・差別を許さない~」が13:00~15:30に行われていました。船越教会を出るのが遅くなり、そ

の集会には参加できませんでしたが、15:00頃紅葉坂教会に到着し、交流会の準備作業に加わりました。カレー

の準備のみじん切りの玉ねぎ炒めや買い物を手伝いました。船越教会のサクランボはこの交流会のデザートに加

えてもらうことにしました。

・午後5時頃から福島からいらした家族の方々が三々五々集まり始めました。先ず来られた方から食事をして

いただきました。ボランティアも合間を見て交代で食事をしました。食後、子どもたちは1階の礼拝堂と小集会

室で、手品や人形劇、折り紙やコマづくりなどをして、子ども担当のボランティアの方々のお世話で楽しい時

間を持ちました

。その間階下ホールでは、大人たちが3グループに分かれ、それぞれにボランティアが加わって交流会を持ちま

した。私の入ったグループはホランティアを入れて12~13名でしたので、全体での話し合いはできません

でしたが、二つくらいで共通の話し合いが行われていました。私が加わったところでは、原発事故後4年が経過

した現地で子育てしている、特にお母さんの不安がひしひしと伝わってきました。特に子供たちが食べる食品、

学校給食への対応に気を使っていることがよく分かりました。まだ被爆の不安のある場所に新しく学校を建設

して、子どもたちをその場所に来させようとしている国や行政のあり方への疑問も述べていました。私が気に

なったのは、除染のために福島には6000人規模の労働者が、業者が借り上げたアパートなどで生活するように

なって、その除染のために来た労働者が起す事件もあり、地域の治安に不安を感じているということでした。

除染のために来る人の中には、まだ明らかに未成年の子供もいて、除染を引き受けている業者の中には悪徳業

者もあるようで、そういう点でも心配が尽きないということでした。除染に駆り出される労働者がすべて悪い

というわけではないでしょうが、被災地の方々にとっては原発事故の二次被害になるケースも出ているという

ことのようです。路上生活を余儀なくされている人や寿地区のドヤに生活している日雇い労働者の中には、除

染労働者として福島に行かされている人もいるでしょうから、日雇い労働者、路上生活者の支援に関わってい

る私としては、一応寿のこともお話ししましたが、複雑な気持ちでお聞きしていました。お話をお聞きしなが

ら、政治の貧困を改めて強く思わされました。もし国が安全な代替地と仕事を保障して将来の生活が成り立つ

ならば、被爆の不安を抱えながら子育てしている今の生活から脱出したいという思いをもっていながら、それ

が出来ない現実に向かい合っていかなければならない厳しさを感じて胸が痛むと共に、科学技術的に未完成な

原発を稼働させて事故を起こしてしまった電力会社と国、そしてそれを許してきた私たちのあり様に刃を向け

なければならないと、強く思わされました。

・リフレッシュ@かながわは5(水・祝)に終了し、今回もみなさん喜んで帰って行かれました。今年参加

されたご家族の方々は、この保養プログラムへの希望者が多いので、再度参加できる機会が何年先になるか

分かりませんが、このプログラムを長く継続して、自分たち家族でなくとも他の家族の方に参加してもらい

たいという希望を感想文に記しておられる方が多いということです。ゴールデンウイークという長期のお休

みの期間に行われるプログラムなので、普段仕事をしているお父さん、お母さんも参加できるというので、

貴重な保養プログラムのようです。その期待に応えて、できるだけ長く継続していかれればと願うものです。

・6日はIさんが実行委員長の「5・6脱原発久里浜パレード~オール横須賀~」がありましたが、いかがで

したでしょうか。私は埼玉の和光教会で関東教区と教団を考える会主催で、<危機に瀕した会議制>という

集会がありましたので、10:30から16:00までそちらに出席しました。私の支援会にもこの集会を企画した関

東教区の人たちは協力してくれていますので、今後のことを考えて繋がりを持っておくべきだと思って参加

しました。この集会は、昨年10月開催の第39回/合同後24回教団総会報告と5月26日、27日に開催される関東

教区総会に臨むために主催者によって企画されたものです。1、「教区活動連帯金を廃止し、伝道資金規則

の制定を可決しようとした問題性について」飯塚拓也(竜ヶ崎教会)、2、「現行宣教基礎理論で私たちは伝

道してきた。どうして今、改訂なのか? 改訂宣教基礎理論第二次草案を検証する。」最上光宏(所沢みく

に教会)、3、「昨秋の教団総会は多くの点で、教憲教規に悖っていた。その実態を丁寧に解説する。」和

田献一(氏家教会)。この3人の発言を中心に質疑応答がなされ、私も支援会の活動をアッピールさせてもら

いました。神奈川からは私一人でしたが、東京からも何人か参加していました。全体で54人ということでし

た。関東教区は以前は、神奈川教区や大阪教区と同じように、二分化されている教団からすれば、両方の立

場が拮抗していて、どちらかといいますと現教団執行部の姿勢に批判的な立場が多かったのですが、教団議

長の石橋さんが関東教区から出ていることもあって、現教団執行部を支える側が東京教区方式を取って仲間

の統制を強化してきたため、今は現教団執行部に批判的な側が少数になっています。内容よりも、数を押さ

えて、その数の力で自分たちの主張を通そうとするのが、今の教団執行部の姿勢ですので、まともな対話が

成り立たないという問題はありますが、それでも私たちは対話による議論を積み重ねながら、一致を求めて

いきたいと思います。

・7日(木)は国会前の辺野古新基地建設反対の座り込みに参加しました。沖縄の「辺野古基金」の共同代

表にアニメ映画監督の宮崎俊さんも加わり、基金も一か月で1億5千万円集まっているとのことです。これが

大きな運動になって、辺野古に基地をつくらせないための一つの力になればと思っています。