なんちゃって牧師の日記

説教要旨と牧師という職業で日々感じることを日記にしてみました。

船越通信(291)

       船越通信癸横坑院 。横娃隠暁12月4日    

 11月27日の日曜日は礼拝後いつものように時間のある有志でお茶を飲みながら懇談の時を持ち、散会し

ました。私は、12月4日の準備をしてから、その日の午後4時30分から教区事務所の2階で開催されることに

なっている本年度第3回オリエンテーション「戦責告白について(関東教区罪責告白に学ぶ)」(講師:

横浜二ツ橋教会Y牧師)に出かけました。この日はお茶の準備をしてくれる人がいませんでしたので、早

めにでかけて教区事務所でお茶の準備もしました。この日は対象者の出席者が5名と委員と講師で11名の

出席でした。関東教区は2013年度の総会で、下記の関東教区「日本基督教団在籍告白」を教区として告

白し、教区内諸教会・伝道所の共なる告白とすることを目指すことを決めています。

・ 関東教区「日本基督教団在籍告白」

《わたしたちの日本基督教団は、第二次大戦下の1941年6月、「宗教団体法」のもとに、30余派の福音主義

教会の合同によって成立し、今日に至っています。教会合同は、早くからの日本の教会の願いでしたが、

この合同は、当時の国家の宗教統制によるものであり、教会的な祈りと決断によるものではありませんで

した。それによって、組織としての教会は保たれましたが、教団は、天皇を中心とする国家に奉仕する教

会となり、神ならぬものを神とし、戦争に協力する数々の過ちを犯しました。

 敗戦後、教団は、まず主なる神の前に悔い改めて、新たな出発をすべきでしたが、戦後復興の道を急ぐ

あまり、過去の清算がなおざりにされました。

 戦後22年を経た1967年3月、教団は「第二次大戦下における日本基督教団の責任についての告白」を、鈴

木正久議長の名で公にしました。この「戦責告白」は、アジアの諸教会との和解の道を開き、敗戦によっ

て分断された沖縄キリスト教団との合同の契機となりました。しかし、教団の罪責は、戦争責任だけはな

く、教会のあり方全般に関わるものであり、なによりも主なる神の御前(みまえ)に、主体をかけて懺悔

告白しなければならないものです。

 わたしたちは、日本基督教団に属する「肢(えだ)」として、教団の犯した罪を、主なる神の御前に心

から懺悔告白し、共に、明日の教区・教団の形成のために祈り努めたいと願います。

 1) わたしたちは、聖書に証しされた唯一の神を信じ、イエスを主と告白する信仰に立ちながら、天皇

を神とする国家体制を容認し、天皇を拝し、神社参拝をするなどの過ちを犯しました。ことに、神にのみ

献げるべき礼拝において、君が代斉唱、宮城遥拝などを「国民儀礼」として取り入れ、これらの「偶像礼

拝」を朝鮮・韓国・台湾・中国等、アジアの諸教会及び在日のアジアの隣人に対しても強要する罪を犯し

ました。

2) わたしたちは、天に国籍を持つ「神の民」であるにもかかわらず、天皇制国家の臣民であることを誇

りとし、主の御心に従うより、天皇の意思に従うことを優先させました。その結果、天皇中心の国家主義

をアジアにまで広げようとする国策を、「神の国」の実現であるかのようにみなし、植民地支配に協力す

る罪を犯しました。

3) わたしたちは、聖書を通して、人の命の尊さ、隣人を愛することの大切さを教えられながら、「敵」

を憎み、皇軍の勝利のために祈り、軍用機の献納など、戦争に協力しました。また、多くの若者を戦地

に送り出し、占領地に教師を派遣し、軍部への協力を呼びかけました。あの戦争で流された多くの血の

責任は、わたしたちにもあることを懺悔告白します。

4) 「教会はキリストの体であり、一人一人はその部分です」。わたしたちは、同じ教団に属する旧6部

・9部の教会が、国家から弾圧を受けたとき、これを見放して、教師職を剥奪し、教会の解散処分を黙認

しました。また戦後24年間、かつて教団の一部であった沖縄の教会を、米軍統治のまま放置し続けました。

1969年、教団は沖縄キリスト教団と合同しましたが、沖縄戦の傷跡と米軍基地のもとで呻く沖縄の人々の

苦しみを真摯に受け止めることができませんでした。同じ「主の体」に属する一つの部分の痛みに対して

無感覚なわたしたちの罪を懺悔します。

 わたしたちが、主なる神と隣人に対して犯した罪は、計り知れません。主よ、どうかわたしたちの犯し

た罪をお赦しください。わたしたちの愛する日本基督教団が、再び同じ過ちを犯すことがありませんよう

に。わたしたちが、常に主の御言葉に聴き従い、「地の塩」・「世の光」として、この国と世界に対する

使命と責任を果たしていくことができますように。わたしたちが、主にあって一つとなり、共にこの世に

和解と平和を生み出す働きができますように。主よ、わたしたちを助け導いてください。

                                       アーメン。

 Y・Hさん他3名は、1月28日にシュワブゲート前にブロック1,400個を積み上げたということで、業務妨害

で新たに逮捕されました、Mさんはご自身のブログで以下のように書いています。「辺野古・高江の行動の

現場で中心となっているメンバーが拘束されれば、当然、様々な影響が出る。沖縄の反戦・反基地運動を潰

すために、かつてない攻撃が加えられている。特にこの間、現場をけん引してきたリーダーに対しては、現

場から引き離すだけでなく、その社会的生命さえ抹殺しようという、政府権力者のどす黒い意思を感じる。

/ だが、沖縄の反戦・反基地運動は生活次元から発している。目の前に軍事基地があり、事件・事故が

多発する中で、やらざるを得ないからやっているのだ。イデオロギーは弾圧に屈することがあっても、生活

は屈することができない。黙っていたら、いつ自分の家族や親戚、友人、知人が被害にあうか分からない。

/ ヘリパッドの年内完成という虚構を演出するため、高江・安波で抗議する者への弾圧はさらに強化され

ていくだろう。注意し、かつひるむことなく、抗議行動を展開していきましょう」と。