なんちゃって牧師の日記

説教要旨と牧師という職業で日々感じることを日記にしてみました。

船越通信(337)

船越通信癸械械掘   。横娃隠掲11月5日   北村慈郎


・29日(日)の礼拝説教は、神学校日の説教で農村伝道神学校の4年生井Iさんにお願いしました。ちょ

うど私は27日(金)から28日(土)にかけて支援会の関西(大阪)出前集会のために大阪に行っていまし

た。29日(日)の説教をIさんが受け持ってくれましたので、この日の礼拝には私は出席者の一人として

参加しました。28日の土曜日は大阪から夜遅く船越教会に着きましたので、29日に説教の務めがなかった

のは大変助かりました。Iさんの説教は、ヤコブの手紙がテキストでしたが、テキストとの自分の中での

真摯な格闘が感じられ、私はどちらかと言えば、変に会衆を対象化して福音を上から語る説教よりも好感

を覚えました。ただそれにしても、福音を共有する相手としての会衆をどれだけ意識して説教をしている

かという点で、対話としての説教というよりも、独語としての説教という感が否めませんでした。礼拝後

の食事を共にした懇談の時に、Iさんにはそのような感想を述べました。


・この日の昼食はHさんが用意してくださいました。私たちも大阪の肉まんを差し入れ、8人でしたが礼拝

後Iさんを囲んでしばらく懇談しました。この日は雨の日曜日でしたが、月末の日曜日でしたので、横須

賀の月例デモが行われる日でした。礼拝後の懇談の時にI・Kさんが、月例デモに合わせてスタンディング

をするのだと言って、雨の中をバイクで教会から帰って行かれました。帰るときに「雨なので気を付けて

行ってください」と声を掛けました。11月1日の水曜日にメールでHさんから、29日(日)I・Kさんがバイ

クで転倒して、肩を骨折したという連絡をもらいました。「そのために船越教会には12月の半ばまでは行

けないので、みなさんによろしく」とのI・Kさんからの伝言もありました。骨折なので回復までにはある

程度時間が必要でしょうが、可能な限り早い回復を祈ります。


・礼拝後の昼食を共にしての懇談を終えて、皆さんが散会した後、私はいつものように来週の準備をし

て、この日は雨でしたが、小降りになった時を見計らって連れ合いと京急田浦まで歩き、電車を乗り継い

て鶴巻に帰りました。


・月曜日は一日、関西(大阪)出前集会で発言して下さった村山盛忠先生の講演のテープお越しをして、

ほぼ完成しました。村山先生の講演は、「場の教会―切り裂かれる時代の場でー」(伝道・牧会50年の歩

みから)という題で、関西労働者伝道委員会の働きとご自身の牧会伝道の場を踏まえて、宣教とは何かに

ついての問題提起でもありました。関西(大阪)出前集会で村山先生に日本基督教団の宣教論に関わる講

演をお願いしたのは私です。本年4月に出版された関西労働者伝道委員会編『イエスが渡すあなたへのバ

トン~関西労伝60年の歩み~』に村山先生は、「教会ムーブメントと『関西労伝』」という論文を寄稿し

ていました。私はこの論文を読んで、村山先生に教団の宣教の多様性についてのお話をお願いしました。

先生はこの論文の中で制度的教会を認めた上で、オルタナティブ・ムーブメントとしての修道院運動の必

要性と必然性について述べていましたので、私はその点を教団の宣教の在り方との関わりで展開してくだ

さらないかと、先生にお願いしました。先生は快く引き受けて下さり、今回の講演をしてくださったわけ

です。この村山先生の講演も何れ支援会の通信第20号に掲載することになりますので、どうぞご期待くだ

さい。


・10月31日(火)の午後は農村伝道神学校の説教演習に行きました。農伝の里山は少しずつ晩秋の季

節に入っているようです。色づいた葉や既に枯れた葉の落ち始めた樹木もあり、里山も冬の季節に向かっ

ているのを実感しました。春から夏にかけての芽吹きと青々とした葉の茂りによって、生命の横溢を感じ

る初夏の季節とは違って、この季節は人生にたとえれば、秋から冬へという老年期から終末期ということ

になるのでしょう。いささか淋しい感じがしてきました。


・1日(水)は連れ合いの買い物に付き合い、海老名のららぽーとに行きました。平日でしたが、結構多

くの人が出ていて、びっくりしました。同じような商業施設があちらこちらに散在しているようですが、

私はこの種の商業施設は現代の祭りの場ではないかと思っています。多少お金を持っている人でないと、

この種の商業施設で楽しむことはできないのですが、現代人が一応自分の自由で行動できるのが消費の世

界ではないかと思うのです。他の世界ではなかなか自分の自由を発揮することができないのが資本制社会

のように思われます。


・2日木曜日は久しぶりに国会前の辺野古新基地建設反対の座り込みに行きました。衆議院選挙が終わっ

て、当選した議員への挨拶回りなのでしょうか、この日は参議院会館前の道路で座り込みをしている私た

ちの前を様々なグループが通り過ぎていきました。明らかに地方から上京してきたと思われる人の群れが

多かったように思われます。また、私たちが座り込みをしている参議院会館前の道路を挟んだ向かい側に

は、国会の見学者が入る場所がありますが、この日は観光バスから降りて、いくつもの小学生のグループ

他がその入り口を通って国会の中に入って行きました。とにかくこの日は座り込みをしていても、何だか

にぎやかな感じがしました。国会周辺にはいろいろな人がやってきます。今回は日本人の若い女性の通訳

と一緒に一人のフランス系のジャーナリストと思しき人が私たちの座り込みのところに来て、私たちの仲

間の一人が通訳の女性に説明したのを聞いて、私に写真を撮っていいかと言うので、いいですよといいま

したら、真正面から横から下からぱちぱちと写真を撮って行かれました。辺野古の新基地建設の方は抗議

行動による遅れが出ているとは言え、沖縄の方々の民意を無視して、政府は強硬に工事を進めようとして

いることには変わりはありません。この政府の動きを何とか食い止めたいものです。


・3日(金)は午後2時からの安倍9条改憲NO!全国市民アクション11・3国会包囲大行動に私も参加しま

した。前日と同じ地下鉄千代田線の国会議事堂前駅を降りて、改札に出ましたら、構内にはこの集会に参

加する人が溢れていました。二つのトイレにも長い行列ができていました。安保法制反対の時の国会包囲

行動の人の多さまではいきませんが、この日の人の多さは最近の集会には見られないほどでした。主催者

の発表では集会参加者4万人ということです。憲法9条改憲NO!