なんちゃって牧師の日記

説教要旨と牧師という職業で日々感じることを日記にしてみました。

船越通信(377)

      船越通信、癸械沓掘   。横娃隠固8月19日   北村慈郎


・前回の船越通信でも記しましたように、8月11日(土)紅葉坂教会で行われました平和集会で採択された2

018年平和集会宣言を下記に転載いたします。


【2018年 神奈川教区 平和集会宣言

1、私たちは毎年この平和集会に集まり、戦争のない平和な世界を創り出すために何ができるかを学び、

それぞれの場に帰り、その実践を通して平和を創り出す者として歩みたいと願って来ました。

2、今年もこの平和集会に集まり、私たちは、講師の吉田敏浩さんから本来私たちの国を動かすルールで

あるはずの「日本国憲法」が無視されて、米軍に事実上の治外法権を認める「日米合同委員会」という、

日本の主権を侵害する米軍優位の「密約機関」があることを知らされました。この日米合同委員会は、毎

月2度アメリカ側から在日米軍のトップたちが、日本側からは皆エリート官僚が集まって会議がもたれ、

ここで決められたことは国会に報告する義務も、外部に公表する義務もなく、事実上ノーチェックで実行

することが出来ることになっています。つまり、この日米合同委員会は日本の国会よりも憲法よりも、上

位の存在というわけです。

3、2009年、戦後の50年体制のもと長年続いてきた自民党政権から、当時の民主党に政権が交代しまし

た。私たちはこれでアメリカ一辺倒の日本の国の在り方が変わり、アジアの国々とより深い平和的共存を

構築する道に進むことを期待しました。しかし、鳩山首相普天間基地の県外移設を打ち出すや、鳩山内

閣は一年も持たずにつぶされてしまいました。

 私たちは、この時、鳩山内閣の崩壊に働いた強力な力の存在を感じましたが、その時点ではそれが何か

をはっきりと認識することができませんでした。本日の集会を通して、その大きな要因が、日米合同委員

会とその背後にある安保条約と日米地位協定(旧行政協定)であり、この安保体制が、現在の日本の国に

おいては憲法体制よりも上位の力をもっていることを知りました。

4、今、日本の歪んだ国の在り方によって最も苦しんでいる人々がいます。それは沖縄の人々であり、福

島の人々であり、そして自衛隊の最前線にある人々です。

私たちは、「わたしの兄弟であるこの最も小さい者の一人にしたのは、わたしにしてくれたことなのであ

る」(マタイ25:40)とのイエスの言葉に応えて、この歪んだ国の在り方から生じる矛盾を一身に背負って生

きているこれらの方々の痛みを共感する感性を磨いていきたいと思います。そして、その痛みを取り除く

ことのできる、みずからが主権を持ち、憲法によって一人ひとりの人権が守られる、本当の意味での平和

国家をこの国に築いていきたいと切に希求します。

5、本日の平和集会に参加した私たちは、この思いを持ってそれぞれの場に帰り、現在の安倍政権に典型

的に露呈しているこの国の歪みを正していくために努力していくことをここに誓い、この平和集会宣言を

表明します。

2018年8月11日 神奈川教区「平和集会」参加者一同 】


・12日(日)は礼拝後に「キリストの風」というLGBTのグループから船越教会宛てにきているアンケー

トについて話し合いの時を持ちました。5日(日)の礼拝後にもこの日の礼拝に来た人とも話し合いまし

た。基本的には船越教会は船越教会横須賀平和センター宣言でも「多様性」を大切にすると言っています

ので、LGBTの方が教会の礼拝に来るのを排除しませんし、むしろ歓迎します。けれども異質な他者がお互

いに理解し合って共に生きて行くまでのプロセスには、教会の礼拝に来られたLGBTの方を既に教会の礼拝

に来ている方が傷つけてしまうことも起こるかもしれません。逆の場合もあるかもしれませんが。その時

にお互いに忍耐強く、何が問題で傷つけてしまったのかを検証し、確認し、又同じ過ちを犯さないために

はどうしたらよいのかを見出す話し合いをしなければなりません。他者と共に生きるためには、この相互

の話し合い、向かい合いが不可欠です。このことはLGBTの方に限りませんが、LGBTの方が教会の礼拝にい

らしたら、私たちはそのような私たちの仲間の一人として受け入れたいと思います。以上は話し合いの中

で私が感じたことです。アンケートには、役員会と2度の礼拝後の話し合いに基づいて、皆さんの了解を

得て、私の責任で回答することにいたします。話し合いの後、お茶を飲みしばらく残れる人で懇談し、そ

の後役員会を行いました。役員会では、7月役員会で決めました私の夏期休暇前半の日程を変更してもら

い、今日の週報にもありますように、夏期休暇前半を8月26日(日)~9月1日(土)、後半を9月16日

(日)~22日(土)とさせてもらいました。また、Nさんの希望で、Nさんを船越教会の客員として受け入

れることにしました。Nさんは現在単立教会に教会籍があります。しかし将来は日本基督教団の教会に教

会籍を置くように希望していますが、先ずは船越教会の客員にという申し出があり、在籍教会からも薦書

が送られてきましたので、役員会にお諮りしてNさんを船越教会の客員として受け入れることにしたとい

う次第です。では客員とは何かと言いますと、少し曖昧で制度的に決められたものではなく、慣例ではな

いかと思います。私の理解では、客員は、教会籍を在籍教会に残しつつ、礼拝は出席教会に出て、出席教

会では教会員としての議決権はありませんが、教会員に準ずる責任を担う者ということでしょうか。


・12日の日曜日は午後4時半から横浜駅東口のSOGOデパート10階喫茶店で、K牧師と二人で、日本基督教

団における私の戒規免職問題を『宗教問題』という季刊発行の雑誌に記事を書きたいというルポライター

の方と会って話し合いました。こちらの情報を提供し、彼が書いた記事に目を通させてもらうことにしま

した。その結果『宗教問題』という雑誌に私の記事が載るかもしれません。


・この週は14日(火)夕方寿夏祭りに、16日(木)午後は国会前の辺野古新基地建設反対座り込みに参加

しました。17日(金)は紅葉坂教会員の葬儀に出席しました。