なんちゃって牧師の日記

説教要旨と牧師という職業で日々感じることを日記にしてみました。

船越通信(424)

 

 この度ヤフーのブログが閉鎖されることになり、私のブログを「はてなブログ」に移行しました。そのために書式他が変わります。ヤフーのブログとの連続性を確保できる技術的力は私にはありません。読みづらくなると思いますが、ご了解ください。

船越通信、№424    2019年8月11日   北村慈郎

・   4日の平和聖日の日曜日は8名の出席者で礼拝をしました。ご子息の結婚式でこの日の礼拝には来れないT夫妻や夏休みで両親の所に帰省しているMさんという、ほとんど毎日曜日礼拝に出席しておられる3人を欠いて、少し寂しい礼拝でしたが、平和聖日のメッセージに耳傾け、主の食卓としての聖餐式を共にすることができました。礼拝後何時ものように残れる人でお茶を飲みながら懇談の時を持ち、この日は少人数で話が弾み、散会したのが午後1時を過ぎていました。その後私は次週の準備をして、午後1時半過ぎには船越教会を出て、鶴巻に向かいました。

・   この週には8月6日のヒロシマへの原爆投下の日と8月9日の長崎への原爆投下の日がありました。

・   たまたまテレビで広島の平和公園で行われました、被爆から74年の「原爆の日」の「平和祈念式典」の模様を見ました。子ども代表の広島市立落合小学校6年金田秋佳(しゅうか)さんと、広島市立矢野小学校6年石橋忠大(ただひろ)さんの「平和への誓いい」、広島市松井一実さんの「広島平和宣言」、そして安倍晋三首相のあいさつが放映され、それぞれの言葉を聞くことができました。三つの中の安倍晋三首相の言葉だけには、かつての戦争への反省と平和への強い決意が少しも感じられず、魂の欠けた上っ面の言葉に聞こえて仕方ありませんでした。広島市松井一実さんは「広島平和宣言」の中で、以下のように語りました。「今、広島市は、約七千八百の平和首長会議の加盟都市と一緒に、広く市民社会に『ヒロシマの心』を共有してもらうことにより、核廃絶に向かう為政者の行動を後押しする環境づくりに力を入れています。世界中の為政者には、核拡散防止条約第六条(a)に定められている核軍縮の誠実交渉義務を果たすとともに、核兵器のない世界への一里塚となる核兵器禁止条約への発効を求める市民社会の思いに応えていただきたい」。〔(a) 核拡散防止条約第六条[核軍縮交渉]:各締約国は、核軍備競争の早期の停止及び核軍備の縮小に関する効果的な措置につき、並びに厳重かつ効果的な国際管理の下における全面的かつ完全な軍備縮小に関する条約について、誠実に交渉を行うことを約束する。〕。それに対して安倍首相は何ら誠実に応えることなく、危うい安倍政権の立ち位置を抽象的に語るだけでした。それに対して、子ども代表の「平和への誓い」の言葉は胸に響きました。その後半を下記に記します。<…被爆者は語ります。「戦争は忘れることのできない特別なもの」だと。/私たちは、大切なものを奪われた被爆者の魂の叫びを受け止め、次の世代や世界中の人たちに伝え続けたい。/「悲惨な過去」を「悲惨な過去」のままに終わらせないために。/二度と戦争をおこさない未来にするために。/国や文化の歴史、違いはたくさんあるけれど、大切なもの、大切な人を思う気持ちは同じです。/みんなの「大切」を守りたい。/「ありがとう」や「ごめんね」の言葉で認め合い許し合うこと、寄り添い、助け合うこと、相手を知り、違いを理解しようと努力すること。/自分の周りを平和にすることは、私たち子どもにもできることです。/大好きな広島に学ぶ私たちは、互に思いを伝え合い、相手の立場に立って考えます。/意志をもって学びます。/被爆者の思いに、私たちの思いを重ねて、平和への思いを世界につなげます。>

・   8日(木)は連れ合いの病院に行く日でした。担当医師から現在のがんの進行状況について説明を受けました。血液検査の結果のがん数値が、手足にしびれが出る抗がん剤投与を止めてから徐々に上がっているので、その抗がん剤の量を少なめにして再度投与することになりました。連れ合いは比較的元気に過ごしています。

・   10日(土)は午後神奈川教区の平和集会が紅葉坂教会であり参加しました。「臨床医が見た原発事故後の日本と福島~福島で増加した若年者甲状腺癌、健康と命を大切にする社会であるためにできることは?~」というテーマで、牛山元美医師から講演を伺いました。牛山医師は、5月の連休時に2012年以来神奈川教区が開催しています福島の家族の保養プロジェクト、リフレッシュ@かながわの時にも福島から来た家族のために講演と相談会ために来てくださっています。講演の中で牛島医師は、福島東電第一原発事故以後の放射能被害の状況とそれに対する対応を詳しく話した後に、「健康と命を大切にする社会にするために…臨床医の提案」として、「知識を学ぶ、情報を得る。/力を合わせる=協同/意見表明(SNS、メディア、選挙)/防ぐ(廃炉)⇒再生エネルギ支援/備える(水、現金、ヨウ素剤)/不安なら甲状腺エコー検査を受ける」を強調されました。