なんちゃって牧師の日記

説教要旨と牧師という職業で日々感じることを日記にしてみました。

船越通信(454)

4月7日安倍首相によって緊急事態宣言が発出されました。船越教会では緊急事態宣言が発出された場合は、通常の教会会堂での礼拝は休止することにしていましたので、下記のお知らせを教会員と毎年イースターの礼拝に出席してくださる方々に出しました。

 

「緊急事態宣言」に伴う礼拝休止のお知らせ

 

主のみ名を賛美いたします。

船越教会ではこれまで週末外出自粛要請にも拘わらず、日曜礼拝を続けて来ました。けれども4月5日(日)礼拝後開催の役員会で、「政府、自治体による緊急事態宣言が出た場合礼拝を休止して、その日の週報、説教原稿をメールで配信して各自自宅で礼拝を守る」ことにしました。つきましては、4月7日に緊急事態宣言が出ましたので、役員会決議のように船越教会礼拝堂での礼拝は、緊急事態宣言が解除されるまで休止しますので、お間違いのないようにお願いいたします。

当然4月19日(日)礼拝後予定していました2020年度船越教会定期教会総会も延期します。後日改めて開催日を連絡いたします。

しばらくはそれぞれの自宅での分散礼拝になりますが、聖書と対話し、祈り、なすべきことを見出し、それぞれの場で歩み続けたいと願います。

末筆ながら皆様の上に、またコロナ禍で不安の中にある全ての方々の上に主の導きをお祈りいたします。

                            (牧師 北村慈郎)

 

以下は4月5日(日)の船越通信です。

船越通信、№454 2020年4月5日 北村慈郎

  • 3月28日(土)には私の支援会の第8回総会を予定していましたが、3月半ばに新型コロナウイルス感染の問題で延期にし連絡しまし。しかし、総会に来る人もあるかもしれないし、今後のことも相談しなければならないので、28日(土)には世話人・事務局会は行うことにしていました。けれども、委員の中からこの時期に開くのはやめた方がよいのではという意見があり、世話人・事務局会も中止しました。私はこの日夕方に鶴巻から船越に移動し、横浜駅で久しぶりに崎陽軒のシュウマイ弁当を買って、船越教会に着いてからの夕食にしました。シュウマイ弁当はやはりおいしかったです。
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  • 3月29日(日)の礼拝には、外出の自粛と雨にも拘わらず、7名の方々が出席しました。何時ものように礼拝をした後、この日はお茶を飲みながらの懇談は止めにして、数名の方で先週の週報発送作業の補充をしてくださり、後は一言二言言葉を交わして解散しました。私も比較的早めに船越を出て鶴巻に向かいました。

 

  • 29日(日)からの一週間は、責任のある教区の委員会もありませんでしたので、鶴巻のマンションでの生活になりました。2日(木)午後にマンションの相続が完了したので、その書類を二宮の法務局支局に取りに行ったのが、この一週間の唯一の外出でした。

 

  • 千賀は3月3日に帰天しましたので、4月3日はちょうど一か月になります。実はこの日は私たちの結婚記念日でもありました。悲しい出来事と喜ばしい出来事を同時に想い起すことになりました。私にとって4月3日がこのような二重の出来事を想い起す日であることを憶えて下さっている方が、紅葉坂教会の信徒の方にいらっしゃいました。その方から3日に手紙が届き、千賀のためにお花を送ったと書いてありました。夕方宅急便のヤマトの方がそのお花を届けてくれました。最近新型コロナウイルス感染のことで外出を自粛し自宅にいる時間が多くなっていますので、マンションの居間に置かれている千賀のお骨とお骨の前にある写真を眺める時間も必然的に多くなっています。まだ一緒にいるという思いと既に帰天しているという事実との間で戸惑う自分を、なかなかコントロールできないでいます。そんな状態で3日を一人で迎えました。そこに手紙と花が届きましたので、私たちにとってそのような日として3日を憶えてくれていたことに驚くとともに、うれしく元気をもらいました。

 

  • 新型コロナウイルス感染の問題で気になる新聞記事が目に留まりました。東京新聞4月2日の夕刊ですが、小さな囲み記事で「米空母3,000人下船へ・寄港地グアム」という表題で、「【ワシントン=共同】米国防総省は1日、海軍の原子力空母セオドア・ルーズベルトから新型コロナウイルスの感染者や感染の疑いがある乗組員計三千人近くを下船させ隔離する方針を明らかにした。寄港中の米領グアムでホテルなどの確保のため約千人は艦内に残す。/モドリー海軍長官代行が記者会見で説明した。乗組員約四千八百人の検査は継続中で、これまで九十三人の感染が確認されたが、入院を必要とする重傷者はいない。既に約千人が艦を離れ、数日以内に形約二千七百人の下船が完了する予定。地元当局と隔離先の確保を調整している。/地元の海軍病院に加え、沖縄から米軍の医療スタッフ五十五人がグアムに駆け付けて支援を行っている。」という記事です。東京新聞4月4日朝刊社説には、「米軍基地の感染・地位協定の矛盾を露呈」と題して、「新型コロナウイリスの感染拡大に伴い、在日米軍内にも感染者が出ている。日本側は米兵らの入国を制限できず、感染に関する情報を十分に受けられない。日米地位協定の矛盾が露呈した形だ。」とし、「米軍側からの一方的で断片的な情報しかもたらされないのは、日米地位協定の『壁』のためだ。基地には日本側の自由な立ち入りが認められていない。何人の兵士や家族が基地内にいて、どんな訓練をしているかも基本的には明らかにされない。コロナ禍に対しても保健所などによる調査は当然及ばない。/さらに、日本政府がどれほど外国人の入国制限を強化しようと、米兵はもともと入国審査の対象になっておらず適用外だ。検疫を受ける義務もない。今後も感染拡大国から米兵が入国することがあっても、日本側には実態を把握したり阻止したりすることはできない。/在日米軍施設が、政府や自治体が懸命に取り組むコロナ対策の『抜け穴』になりかねない事態である。一部で共用されている自衛隊基地の防護も重要だ。/米国防総省は三月末、個別の部隊や基地毎の感染者数を公表しない方針を示した。安全保障上の理由からだが、基地は一層『ブラックボックス』化し、住民の間に無用な不安を広げる恐れがある。/日米両政府は2013年、感染症を巡り、在日米軍と日本の衛生当局間の情報交換について覚書を交わした。外務省は、新型コロナに対しても、各基地と自治体間で情報共有はできていると説明するが、沖縄県などは不十分だと指摘している。日本政府は、覚書の厳格運用に努めなければならない。併せて、感染症対策の盲点として浮かび上がった地位協定の見直しも進めるべきだ。/感染者二十万人超に達した米国と直結している在日米軍基地を特別扱いしている場合ではない。」と。同朝刊「こちら特報部」には、在地米海軍横須賀基地のことも「開示一部だけ、市民不安」と題して同問題が記されています。「在日米海軍横須賀基地(神奈川県横須賀市)で、所属する米軍人の新型コロナウイルス感染が不安を広げている。感染者五人は既に隔離されているが、公表は米側頼みで、感染経路や濃厚接触者など詳しい情報は分かっていない。米メディアは、配備されている原子力空母『ロナルド・レーガン』(RR)の乗員の感染も伝えており、市民から不満も出ている。」と。
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  • 私たちの命と生活を脅かす世界的に拡大している新型コロナウイリス感染の問題にも、日本の国がアメリカの属国であることを示す日米地位協定が深く関わっていることを知り、国家間の不平等な関係の恐ろしさを改めて感じています。国家・集団・個人間における不平等な関係から起こる人間と自然への暴力の問題に、もっともっと自覚的でありたいと思わざるを得ません。