なんちゃって牧師の日記

説教要旨と牧師という職業で日々感じることを日記にしてみました。

船越通信(502)

船越通信、№502 2022年2月6日(日)北村慈郎

・ 1月30日(日)は午前6時15分にその日の礼拝式及び説教原稿他をメール配信したのですが、7時過ぎにNさんから携帯メールでメールの添付が開けないという連絡がありましたので、Nさんには個別にもう一度礼拝式及び説教原稿だけメールで送りました。それは開けたという連絡があり安心していましたが、10時過ぎにMさんからも開けないというメールがあり、すぐ改めて全員にその日の添付資料を再送しましたところ、Mさんからはすぐ開けたと連絡があり、ほっとしました。その後私は独りで自宅分散礼拝を守りました。パソコンでのメール配信による自宅分散礼拝にも、このような落とし穴があることを知りましたが、私の技術では再送するくらいしかできません。アナログ人間にはなかなか対応できない技術的領域が現代社会では一般化してきていますので、自分の生活領域が狭くなっていくのは致し方ないのかも知れません。

・ 31日(月)には秦野市から送られてきた「新型コロナウイルスワクチン3回目接種券」をもってかかりつけの内科医に行き、接種の予約日を決めてきました。ワクチン接種については、ワクチンそのものについての問題やグローバル・サウスの人々になかなか行きわたらないのではないかという不公平という問題もあって、忸怩たる思いもありますが、今は私自身高齢者なので、3回目接種は感染予防の可能性が高いということで受けることにしました。

・ 2月1日(火)は午後6時からZoomで2月の常置委員会がありました。私も参加しました。この日の常置委員会は2月総会の準備が中心で、面接もありませんでしたので、比較的議論もあまりなく終わりました。毎年2月末に行われる教区総会は、今年はオミクロン株による新型コロナウイルス感染の拡大で、総会は開かれますが、その総会で行う議事は「按手礼式執行」だけになりました。後の議事は書面決済で済ませるということです。その場合、確か以前の総会でも、総会は開きましたが出席数が足りずに総会が不成立になったことがあります。その総会でも按手礼、准允式執行がありましたが、総会が不成立でしたので、その場で急遽臨時常置委員会を開催し、常置委員会の承認で按手・准允を執行し、次の総会で報告承認という形を取りました。今回もそうなるかもしれないと、執行部は考えているようで、常置委員の総会への出席をお願いしていました。新型コロナウイルス感染拡大がもたらす影響がこのようなところにも出ているということです。さて2月常置委員会で、昨年12月の常置委員会で発言された元教団教師委員会委員長の逗子教会のKさんの「教師委員会の戒規に関する経緯」についての発言が常置委員会議事録として確定しましたので、そのKさんの発言に関して支援会の世話人・事務局会で私がまとめることにしていましたので、さっそく2日に「教団教師委員会の戒規執行について」と題して原稿を書き上げました。Kさんの発言は教団教師委員会委員長経験者としての個人的な発言ですので、それ以上のものではないのですが、常置委員会という公式の場で発言ですので、それなりの意味があります。Kさんには感謝しています。この原稿は2月中には出すことになっています支援会通信第27号に掲載を予定しています。

  • 2日(火)の夜に突然「沖縄から米軍基地撤去を求め、教団『合同のとらえなおし』をすすめる連絡会」(略称もとすす)の事務局の方から電話で、今Zoomで事務局会を行っているので世話人代表の私も出られないかということで、そのZoom会議に私も参加しました。実は確か一昨年2020年3月2日に横浜駅西口の県民センターの会議室でもとすすの世話人・事務局会を開く予定でしたが、新型コロナウイルス感染と私の連れ合いの千賀のこともあり(千賀は翌日の3月3日に帰天しました)、急遽中止しましたが、その後新型コロナウイルス感染が続いていて、そのままになっていました。事務局の方たちがこの状況の中でも何かできないかということで、今回事務局会を開き、今後のことを考えることになった次第です。この連絡会は、2004年秋の教団総会で立ち上げた教団有志の会ですが、Iさんが最初から世話人代表をしてくれましたが、Iさんが高崎のホームに行かれてから私がIさんの後を引き継いで世話人代表になっているのです。ここ数年は特に何もできず気にしていたところでした。これから少しずつ活動できればと願っています。
  • 4日(金)には、お昼ごろに久しぶりに船越教会に行きました。この日支援会の荷物が届くことになっていたからです。行ったついでに2月20日(日)午後に予定の教区の2021年度第2回オリエンテーション(テーマは「万博・東神大問題」発題、:Oさん)のレジュメを印刷してきました。Oさんは東神大問題では当時教授会に除籍された学生の一人でしたので、この問題の当事者になります。当事者ならではの資料に基づいた充実した、A4・14ページのレジュメを準備してくれました。集会はZoomになりますので、紙原稿のレジュメを前もって参加者には郵送することになっています。神奈川教区は常置委員会によって設置されたオリエンテーション委員会があり、この委員会は原則年4回開き、意見の違いはあっても戦責告白以降の教団問題の共有と、神奈川教区の宣教の現場(寿、川崎〔在日コリアン〕、横須賀・厚木・座間〔基地〕)研修を、主に教区に赴任した新任教師および按手・准允志願者、教団教師試験受験者、神学生を対象に行なっています。

★ 斎藤幸平『人新生の「資本論」』㉑

・ 長い間この船越通信で斎藤幸平の『人新生の「資本論」』を、引用を中心に紹介させてもらいました。斎藤は後期マルクスの研究に基づいて、気候危機は資本主義では乗り越えることは出来ないので、社会を「脱成長コミュニズム」に変えなければ、気候危機によって地球の生態系は破壊され、人類も動植物も生き延びることができないのではないかという強い危機感をもって、この本を書いています。問題は、国家や資本によらない、人間同士のコモンによる「脱成長コミニズム」の社会を私たちがつくり出すことができるかということです。世界のあちこちの都市でその萌芽が生まれてきているようですが、期待して見守っていきたいと思います。(終り)