なんちゃって牧師の日記

説教要旨と牧師という職業で日々感じることを日記にしてみました。

船越通信(509)

船越通信、№509 2022年3月27日(日)北村慈郎

  • 私は3月8日(火)~10日(木)に秦野日赤に前立腺の検査入院をし、その結果を3月25ひ(金)の午後に主治医から聞きました。今回の検査は、主治医から数値が相当高いので検査しましょうと言われての検査で、前立腺の検査としては3回目でした。14か所から組織を取りましたが、今回もすべて癌性はなかったということで、一安心しました。
  • 27日の日曜日は、21日からまん延防止特別措置が解除されましたので、久しぶりに会堂での礼拝を再開しました。私はそのために前日の26日(土)に船越教会に来ました。その夜は教会2階の牧師館に泊り、27日(日)朝7時頃からその日の週報と教会だより「船越の丘から」№17の印刷をしました。それから、教会の玄関を開けて、外階段の扉も開き、楽ちん号を道路からの階段下まで動かして、礼拝前の準備は完了です。
  • 10時頃から階下に人の気配が感じらえましたが、私は2階の牧師館で礼拝の準備をして、何時ものように礼拝開始10分前頃に会堂に降りていきました。礼拝堂にいた一人一人に挨拶して、いつも座る講壇に向かって左最前列の椅子に座り、礼拝開始の時間を待ちました。礼拝が開始し、説教の時が来て、講壇から話し言葉で久しぶりに会衆の反応を感じながら説教をしました。頌栄の後、諸報告があって、この日の礼拝は終了しました。対面による会堂での礼拝は、やはり特別です。
  • この日の報告者であったWさんは、通常の報告に加えて、新型コロナウイルスに対するワクチンや経口薬は、まだその対応が十分ではなく、小さな子供たちへのワクチン接種が、その子供たちの将来にどんな影響を及ぼすかも分からないままの接種で心配であることなど、このウイルスはまだまだ私たちの日常生活に影響を及ぼし続けていくに違いないこと。また、現代社会はITや人工知能などによって、生産業が中心であった社会にはあり得なかった、10年で億万長者になる人が現れたり、GAFAのようなIT企業が情報を管理し、私たちの行動を誘導するようにもなっていて、一部の超富裕層と圧倒的な貧困層に社会が分断され、これからの社会がどうなっていくのか、本当に心配だという主旨の発言を熱く語られました。私たちも共感しながら聞いていました。現代社会はバーチャルな空間が大きく広がっていて、その世界に幻惑されてしまうと、なかなか地に足をつけて生活することが困難になる危険があるように思われます。そこで大切なのは、私たちの生活基盤は大地と人と人との関係であることを、冷静に認識し、日常の見える、肌で触れ合う身近な一人一人との交わりを大切にし、可能ならば第一次産業や人から必要とされるエッセンシャルワーカーで働く人々を大切にする社会を、下から市民連合の形でつくりあげていくことではないかと思われます。斉藤幸平の「脱成長コミュニズム」です。
  • この日は礼拝後役員会が行われました。年度の終わりの役員会ですので、次年度の総会の準備がメインの課題です。次年度総会は4月17日(日)のイースターの霊は後に行うこと、2021年度の教務報告、会計決算報告、2022年度基本方針並びに事業計画、予算案などは4月3日(日)役員会までにそれぞれ用意することを確認しました。またロシアによるウクライナ軍事侵攻への教会としての抗議声明を出すこと、街頭行動の可能性、教会の災害用備品および災害時に教会ができること、教会の記録の管理のあり方などを話し合いました。役員会は午後2時に終了し、私は午後2時半ごろ船越教会を出て鶴巻に帰りました。
  • 29日(火)19:00-21:00にZoomで、教団有志による沖縄から基地撤去を求め、教団「合同のとらえなおし」をすすめる連絡会(もとすす)の世話人会がありました。

久しぶりに出す通信の打ち合わせと、今年は沖縄の復帰50年に当たりますので、リモートで講演会ができないか、意見交換をしました。通信の各地の報告の中に、相模原の座間ゲート前のバス停の所で行っている「バスストップの会」と、生前千賀も毎週木曜日参加していた「国会前の辺野古新基地建設反対座り込み」を加えることになり、私が依頼することになり、後日それぞれにお願いし、書いてもらえることになりました。

  • 30日(木)16:30-18:00、高座渋谷教会で教区の基地小の委員会がありました。久しぶりの対面での委員会でした。一年間の振り返りと、教区に出す年度報告の確認をしました。また、次回の委員会では、可能ならば委員会学習会として、毎年行っています「2021年度のかながわの基地の動き」を市民運動の方からスライドでお話してもらうことにしようということになりました。日米軍事同盟の強化に伴って、南西諸島の自衛隊基地の拡大強化と共に、船越の海上自衛隊の基地強化もあり、かながわの基地も強化されているのではないかと思われます。ロシアによるウクライナの軍事侵攻というひどい暴力を思うと、基地撤去によって軍事力によらない世界平和の建設が必然だと思われますが、日本の中でも今も軍事力による安全保障を訴える声は止みません。基地小の委員は現在6人ですが、なかなか新しく委員に加わってくれる人がいませんので、やめるにやめられない状況で、次年度もこのまま6人体制でいくことになりました。
  • 4月2日(土)13:00-15:30、紅葉坂教会で私の支援会の第9回総会が行われました。基地小の報告でも触れましたが、ロシアによるウクライナの軍事侵攻のことを、この総会の挨拶で、世話人代表の関田先生は、いつのように「主われを愛す」を、今回は会場教会の讃美歌を歌う時に会衆は声を出さないという申し出を受けて、先生が独唱してくださったあと、支援会の運動とは直接関係はないが、どうしても言わないではいられないと言って話されました。先生はご自身の戦時下にあった少年時代を引き合いに出し、かつての日本のアジア侵略行為は、今のロシアがしていることと全く変わらない。ウクライナ軍事侵攻後のプーチンの支持率が80%と言われるが、かつての日本軍の軍事侵攻である満州事変にしても真珠湾攻撃にしても、自分も少年ながら万歳と叫んだ。教団は戦責告白によって再出発ことを忘れてはならないと。その先生の発言が強く心に響きました。後の報告は次回に。