なんちゃって牧師の日記

説教要旨と牧師という職業で日々感じることを日記にしてみました。

自然の二面性から

しばらくぶりです。

一昨日の夜は、横浜でも凛としていて、満月で星も輝いて見えました。昨日の朝は富士山が綺麗に見えました。山頂から中腹くらいまで白くなっていました。今朝も見えましたが、昨日の朝と比べますと、少しもやがかかった感じです。

北海道では竜巻により死者も出る大きな被害に見舞われた町があります。

自然は静かで美しいと同時に激しく恐ろしいものを兼ね備えています。温暖な地域で水も豊富で作物もよく育つところで生活する人々は、恐らく争いも好まず穏やかな資質の人が多いのではないでしょうか。

しかし、砂漠の地域のように水も十分無く、作物も余り育たないところで生活する人々は、不利な自然条件をどう乗り越えて生活していけるのか、いろいろ工夫をこらして知恵を身につけていったに違いありません。強固な団結によって困難を克服したかも知れません。

遊牧民は移動しながら生活します。定住の人々とはその生活の様態は随分異なるのではないでしょうか。聖書の民の先祖は多分遊牧民ではなかったかと思われます。

移動しながら営まれる遊牧生活を想像してみてください。自分勝手な人ばかりだったら、とてもやっていけないでしょう。自分を大切にし、他の人も大切にし、そして仲間の連帯を大切にしていかないと、遊牧生活は成り立たないでしょう。指導者に当たる人にはそれなりの指導力が求められたことでしょう。そして構成員のすべてには当事者性が求められました。

何が起こるかわからないし、何がおきてもおかしくない現代の社会にあって、原始時代のシンプルな社会で人間はどうしていたのかを、想像力を働かせて考えてみるのも決して無駄ではないでしょう。