なんちゃって牧師の日記

説教要旨と牧師という職業で日々感じることを日記にしてみました。

夢を描く

何かがむらむらと動き始めています。このままではどんどん奈落の底に落ちていくのではないかという不安が大きくなっています。と同時に、そのどん底に落ちてしまったとしたら、そこから何が新しくはじまるのだろうかと想像します。何も始まらないかもしれませんが、もしかしたら全く新らしい何かが芽生えるかも知れません。

私はこの頃今の社会は終わってしまった方がいいように思っています。修正する努力は、返ってますます悪くすることにしかならないのではないかと思うようになっています。

しばらく前に、不登校の子供たちにこそ未来への可能性が秘められているということが言われていました。現在の学校社会に適応してエリート志向に歩む子供たちは、結局は現体制に取り込まれていくしかなく、この息苦しい現在の社会を根本的に変革するための働きはできないというのです。

今の社会に適応できず、今の社会から降りている子供たちや大人たちの方が、人間としてはまともなところがあるのではないかとさえ思えるほど、現在の社会は非人間的です。

現代の社会から降りているある種の敗北者が、ただ敗北感にさいなまれて自らの存在を呪うところから脱出して、自分はこれでいいんだ、この社会に適応できない自分こそが人間としてはまともなのだという自尊心を回復して、今の社会とは全く違う社会を創造するチャレンジャーとなれたら、未来に夢を描くことができるのではないでしょうか。

一人一人の人間を大切にする平和で生き易い社会は、今の政治家や財界人に任せていたのでは未来永劫にできはしません。私たち一人一人が社会の主役として、権力という上からではなく、下から自分たちで、ああだこうだと言いながら、どこかで折り合いをつけて創造するのでなければ、人任せではできるはずがありません。

今日はちょっと自由な時間があり、どんな社会になったらいいだろうかと、ひとりで夢を描いて楽しみました。