なんちゃって牧師の日記

説教要旨と牧師という職業で日々感じることを日記にしてみました。

船越通信(77)

船越通信癸沓掘  。横娃隠嫁10月7日    


・9月30日の日曜日は、午後台風が関東地方に接近上陸するのではという予報があり、礼拝後第5週の日曜日でしたので教会掃除をみんなでする予定でしたが、教会掃除は別の機会にすることにして早々に帰ってもらいました。この日の午後には教区関係の集会が複数あり、台風を気にしながらその集会に出席する方もありました。特に教区の研修委員会主催、教育委員会社会福祉小委員会共催で行われた信徒研修会には、「『発達障がい』って、知っていますか?」というテーマの講演会でしたので、関心が高く台風接近にもかかわらず沢山の方々が出席しました。

・私は、今年度の第2回オリエンテーションがこの日午後4時から翌日の10月1日(月)午前にかけて寿でありましたので、そちらに行きました。教区のオリエンテーションは、常置委員会のもとに作られたオリエンテーション委員会が、神奈川教区に転任してきた教職、教師試験受験者志願者、按手・准允志願者、神学生その他希望者を対象に、戦責告白(1967年)以降の教団で起きた、万博・東神大問題、二重教職制・教師検定問題、日本基督教団と沖縄キリスト教団の合同のとらえなおし、マイノリティーの問題、聖餐問題などについて最低限の理解を共有することを目的に行われています。その他、寄せ場寿には神奈川教区が設置した寿地区センターがありますし、教区は宣教の課題の一つとして寿地区センターを設置していますので、在日コリアン基地問題と共にオリエンテーションの現場研修ということで、3年毎にオリエンテーションを行っています。今回は委員を含めて20名の出席予定でしたが、台風のために5名が欠席し、15名の出席者で行いました。

・内容は、.▲襯魁璽覦預絃錨??圓里話し、釜が崎の子どもたちの野宿者パトロールのビデオを見る、寿地区センター主事三森妃佐子さんのお話しなどです。

.寿地区にはアルコール依存症の方が多くいます。そのために依存症からの回復のための自助グループの活動をしているアルクというグループの活動が活発です。ただ寿にいる人がアルコール依存症になったというよりも、アルコール依存症になってそれまでの生活の場にはいられなくなって寿に来たという方が多いと言われています。この事実は寿地区の一面をよく物語っています。アルコール依存症の方だけではなく、障がいのある方、単身者のお年寄りでアパート入居が難しい方も、寿では排除せずに受け入れますので、そういう方が寿に集まってくるという状況もあると言われています。アルコール依存症の当事者の方は、自助グループの集会する場所を教会で提供してもらいたとアッピールされました。寿にある日本キリスト教団なか伝道所と私の前任教会の紅葉坂教会ではアルク自助グループのために、毎週一回集会室を提供しています。

・さて、今年度のオリエンテーションでは第4回は「聖餐について」というテーマで来年2月にもたれます。発題者は陪餐者を洗礼を受けた人に限らない考えの方の人です。そのことで教区のある教職から要望が委員会に寄せられました。その講師での会をやめるか、やるなら洗礼を受けた人が聖餐に与ることができるという伝統的な聖餐理解をするもう一人の講師を並列して行ってほしいという要望です。委員会で検討し、その要望に沿うようにもう一人の講師を、既にお願いしている講師の了解をとってお願いする予定です。要望した本人と話した時、新しく牧師になる人の中には伝統的な聖餐理解も分からない人もいるからと言われて、私はそのことに驚いてしまいました。無教会のようにサクラメントを否定するキリスト教もあるわけですから、驚く必要はないのかも知れませんが…。

・10月1日(月)に私の裁判の準備手続きが行われました。弁護士からの報告では、11月14日にもう一度準備手続きを行い、12月3日(月)午前11時から口頭弁論が行われることになったということです。法廷は第一回と同様傍聴席が90席ある103号ということです。口頭弁論後には報告集会を前回同様日比谷図書館の講堂で予定したいと思いますので、第一回同様沢山の方々に傍聴にきていただければ幸いです。多くの方々がこの裁判に関心を持っているということを裁判官に伝えることは、裁判には重要な要素であると弁護士もおっしゃっていますので、どうぞよろしくお願い致します。

・10月2日(火)には教区の常置委員会がありました。今回は議事が少なかったのか、午後6時から始まり7時半には終わりました。常置委員会の議論の一つに、教団年金のことがあります。神奈川教区として教団年金謝恩金献金年間1000万円目標ということのようですが、半分も集まらないので、常置委員会としてその対策を考えてもらいたいというのが、年金局の委員の要望です。実は私の戒規免職による教団年金25%カットというのは、教職の年金は掛け金に献金が加わったものなので、献金部分が25パーセントに当たるのでその分をカットするというのです。ですから、この年金に関する常置委員会の議論に私は最初からついていけないのですが、私のことなどほとんど眼中になく議論が続きます。紅葉坂教会の信徒の常置委員の方だけが私の年金カットがあるので、この議論に反対の声をあげています。

・10月4日(木)には鶴巻から、国会前の辺野古新基地建設反対の座り込みに行ってから船越教会に来ました。国会前の座り込みをしていますと、いろいろな方が通り過ぎますし、中には声をかけて行かれる方もあります。今回も二人の方から声をかけられました。一人は国鉄がJRに民営化されたとき大量の解雇があり、解雇された組合の方が今でも運動を続けていて、中にはゼッケンをつけて国会を囲む道路を何回も走ってアッピールしている人もいます。そのグループの一人の方が今回声をかけて行かれ、女川原発反対を貫いて本年7月に亡くなった阿部宗悦さんという方の追悼文集を作ったのでと、一部私に下さって院内集会に行かれました。また、今年7月にあった本田哲郎さんを囲む会でご一緒した相模原のカトリックの神父さんが、北村さんではありませんかと声を賭けて行かれました。