なんちゃって牧師の日記

説教要旨と牧師という職業で日々感じることを日記にしてみました。

7月10日裁判報告集会・原告挨拶

 今、7月10日の裁判報告集会のテープ起こしをしています。何れ支援会通信第8号に掲載される予定です

が、私の原告挨拶を文章化しましたので、一足先にこのブログに掲載させていただきます。この私の原告

挨拶の前に、支援会世話人代表の関田寛雄先生が、挨拶で、教団内において「新しい荒野の40年を、情理

を尽くして論議を挑み、合同教会としての日本基督教団の形成に努めていこうではありませんか」という

メーッセージを語ってくださいました。それを受けて、私が原告として挨拶をしました。


          原告北村慈郎挨拶(7月10日控訴審判決報告集会)


 このところ気温が大変高く、熱中症で病院に運ばれる方もいるくらいの猛暑の中ですので、今回はさす

がに傍聴席は一杯に埋まらないのではないかと心配していました。しかし、準備の段階で九州から教区議

長のUさんからYさんを派遣してくださるという連絡があったり、北海道からはSさんが来て下さるという

連絡を受けまして、教団教区の諸教会の方々から裁判支援をいただいていることが実感でき、そういう点

では非常に力強く思っておりました。しかもこういう風にして、この猛暑の中にも拘わらず、沢山の方々

が裁判に駆けつけてくださいました、本当に感謝しております(報告集会には110名強の方々が参加して

くださいました)。

 さて実は裁判については、一か月ちょっとの間考えておりましたが、なかなか難しいだろうということ

は予想しておりました。ただ判決の内容がどうなのかということは、ちょっと気にしておりました。これ

が却下ということになりましたので、残された方法は上告して最高裁に訴える道しかないと思っておりま

す。弁護士のお話では、上告した場合、大体結審になるのは来年の初め位になるのではないかとおっしゃ

っておりましたので、そうしますと一審に訴えてから約2年強の時間を裁判に費やすことになります。そ

してそこで裁判としては決着がつくことになるのではないかと思っております。この2年間強の時間は、

私にとりましては、勿論免職処分の撤回による私の権利回復ということが重要な目的ではありますけれど

も、もうひとつは、教団の今の状況の中で、2回くらい前の教団総会から全数連記で常議員選挙が行われ

るようになって、常議員はすべて一方的な立場の人だけになっておりますので、ここでどういう風な形

で、教団内に於いて自分たちの主張を上から統制的に無理やり強めて行って、違った立場や意見の人たち

を排除していくことになっていくのか。つまり教団政治の中で具体的にどうなっていくのかということ

が、私としては危惧していた点であります。裁判を起こしたことには、私自身の権利回復と共に、もう一

つの意味として、この教団政治の状況の中で少なくとも裁判が結審するまでは、教団執行部が聖餐問題で

攻勢を強めるということでそう強くは動けないのではないかという判断をしました。その点で、最高裁

の結審が来年初めごろということになり、差し戻しということになりませんと、そこで約2年間の裁判期

間も終わり、御存じのように来年は秋に教団総会のある年になります。私の裁判が負けたということをお

墨付きにして、教団側がどう出て来るかということが、一番大きな私自身の危惧です。それに対しては、

この裁判の過程におきましても、このように沢山の傍聴者の方々が諸教区から来てくださっておりますの

で、ここにいらっしゃってくださっている方々は、現教団執行部の在り方に対して何らかの批判、距離を

もっておられると方ではないかと思いますので、できるだけお互いの繋がりをつけながら、厳しくなって

いくとは思いますけれども、それこそ関田先生がおっしゃるように、情理を尽くして合同教会としての日

本基督教団の在り方を、各教会で責任を持っている皆さんでいらっしゃいますので、各個教会を場として

それぞれ取り組みながら、全体教会としてはもし教団執行部の攻勢があったとしても、きちっとそれに立

ち向かって、相手を非難したり排除したりすることは必要ないと思いますが、言うべきことは言って、相

手が対話を拒否し、攻勢を強め、排除を強めて来たとしても、そこで議論を展開していくという姿勢を貫

いていくことができればと考えております。教団内の運動としては、来年初めごろから実質的に強く我々

の在り方が問われてくるのではないかと思いますので、そういう点では、私としてはこういう役割を担っ

てきたというか、担わされてきましたので、健康が許される限り教団の中でこの問題を担い続けて行きた

いと思っております。更なる皆さんのご支援をこれからもお願いしたいと思います。

 どうもありがとうございました。