なんちゃって牧師の日記

説教要旨と牧師という職業で日々感じることを日記にしてみました。

黙想と祈りの夕べ通信(323)復刻版

 黙想と祈りの夕べ通信(323)復刻版を掲載します。2005年12月のものです。8年前のもので

すが、今読み返してみますと、2013年のこの12月の状況とほとんど変わりません。昨日はこのブロ

グお休みしました。24日のキャンドル・サーヴィス、25日には横須賀の路上生活者のパトロール(シャワ

ーの会)があり、朝早くから参加しましたので、パソコンに向かう時間を逸してしまいました。悪しから

ず。

 安倍政権はお金で沖縄を買おうとしているかのように、仲井眞沖縄県知事から辺野古埋め立て申請の承

認を取ろうとしています。あの美しい辺野古の海に基地をつくらせてはなりません。冷戦時代に軍拡に走

ったアメリカの失政のつけを日本が引き受けることはありませんし、もし安倍政権が強い日本への幻想に

よって、辺野古につくろうとする米軍基地を将来日本の自衛隊の基地にすることを考えているとすれば、

これは本当に愚かなことです。戦争によって得をする一部の企業や人はあっても、戦争によって民衆の得

るものはありません。あると考えている人があれば、その人には命よりもお金の方が重いのでしょう。お

金の方が重く感じられる社会から、命こそ重いと感じられる社会への転換は、どのようにしたら可能なの

でしょうか。国家には期待できません。地方自治にその可能性があるように思うのですが・・・。



          黙想と祈りの夕べ通信(323[-10]2005・12.4発行)復刻版


 月曜日に久しぶりに国会前の座り込みに出かけました。ちょうどその日は第四月曜日でしたので宗教者

平和団体の国会前行動があり、キリスト者平和ネットのメンバーで百人町教会の信徒の人が座り込みのと

ころに来て、支援の言葉をかけてくれました。その方の話ではキリスト者平和ネットへの公安警察の監視

が厳しくなって、情報はしっかりとキャッチされていて、いつつぶしにかかってくるかわからない危険性

を感じているとのことでした。キリスト者平和ネットのワッペンがあり、抗議行動にはそれを付けて参加

するそうですが、そのワッペンをつけること自体緊張を強いられるほどだと。国会前座り込みを午後5時

過ぎに終えて、同じ座り込みに参加していた4名の方と毎週月曜日午後6時半から行われている市ヶ谷の防

衛庁前での抗議行動に参加しました。防衛庁前に行きましたら、平和行脚中に沖縄で逮捕され、20日間拘

留され、最近釈放された日本山妙法寺派の僧侶K上人が4,5名の僧侶と一緒に来ていて、逮捕、拘留、釈

放の様子を聞かせてくれました。K上人も警察権力が捕まえようとすれば、どんな理由をつけても逮捕す

るということを力説していました。反戦平和運動への弾圧が公然と行われるようになろうとしているのか

も知れません。

 上記の私の発言に続いて次のような発言がありました。同じような話になるが、「福音と世界」12月号

のもみじの会の朗読をしている。沖縄特集、テゼのブラザーロジェ、そしてSさんのフィリピンの記事、

どれも胸が迫るものであった。その気持ちを抑えて朗読した。今年もクリスマスを迎える時期だが、世界

の現実の厳しさを思う。虚構の世界というか、フィリピンの牧師が暗殺されたので、そのことをフィリピ

ンに行って訴えたが、キリスト教のWCC関係の牧師も共産主義者も、両方とも弱い者の味方をするから弾

圧すると、フィリピン大統領は開き直っている。国家権力は強い者を守るためにあると。フィリピン大統

領はアメリカのブッシュ大統領と握手しているところを宣伝に使っている。かつてはキリスト教アメリ

カが代表して、世界の悪をやっつけるイメージだったが、今のアメリカは弱い者をやっつけ、不正がまか

り通っている感じである。そういう現実があると思う。御子の誕生を迎えるときに、こういう暗い現実の

時こそ、待ち望む信仰を持ち、イエス降誕の光がそうした苦難の中で闘っている人々に光が当てられてい

ることを思い、光に向かって歩きたい。

 また次のような発言が続きました。月曜日に裁判所の調停委員の俳句の会があった。今まではこの会に

関心がなかったが、仲間が入れというので入った。三つ句を出した。そのうちの一つが今までのものとは

違う句というので評価を受けた。「神学校 公開日も 夜ふけにけり」。その会のメンバーに日本聖書神

学校の近くに住んでいる人がいて、日本聖書神学校の建物を建て直す話が出て、親しく話をすることがで

きた。いろいろな人と出会うことができるので、この俳句の会を続けようと思っている。

 その後一人の方から、小泉純一郎さんの靖国神社参拝のことから、中国に前から日本のODAを通して経

済的な支援が行われていながら、ちっとも中国は日本のことをよく言わない。ドイツの場合と違うのはな

ぜかという話が出た。私は日本がきちっと謝罪し、賠償を十分してこなかったばかりでなく、平和国家と

して二度と再び戦争をしないということを、アジアの国々が納得できる形でアッピールできていないばか

りか、日米軍事同盟が強化されることによって、中国も韓国も日本の危険性を感じているからではないか

と言った。