なんちゃって牧師の日記

説教要旨と牧師という職業で日々感じることを日記にしてみました。

船越通信(209)

          船越通信癸横娃后 。横娃隠鞠5月3日    

・26日(日)の礼拝には、Iさんが出席していましたので、礼拝後Iさんに5月6日(水・祝)の集会のア

ッピールをしてもらいました。Iさんが実行委員長を引き受けておられますが、5月6日午後1時集合、1時15

分出発、脱原発久里浜パレードが久里浜・神明公園から原発の燃料棒を作る会社であるGNF-J(グローバル・

ニュークリア・フュエル・ジャパン)まで行われます。どうぞ可能な方は参加くださいますように。私は、

残念ですが、私の免職問題と関係します集会が同日行われますので、そちらに出席することにしています。

・この日も礼拝後残れる人でしばらくお茶を飲みながら懇談の時を持ちました。懇談後皆さんが散会した後、

前の週が結構忙しかったものですから、私は夜の聖書研究の準備をしました。午後7時30分からの聖書研究に

は私のほかに常連の3人が出席し、今回はガラテヤの信徒への手紙最後の部分6章11~18節を扱いまし

た。6章14節に「しかし、このわたしには、わたしたちの主イエス・キリストの十字架のほかに、誇るも

のが決してあってはなりません。この十字架によって、世はわたしに対して、わたしは世に対してはりつけ

にされているのです。」という言葉があります。これはパウロのイエスの十字架理解を示す中心的な言葉の

一つではないかと思われます。このパウロの十字架理解には、贖罪論によっても包括できない、「世はわた

しに対して、わたしは世に対してはりつけにされている」という実存的な理解が際立っているように思えま

す。聖書研究会ではこの点を中心に考え、話し合いました。私は今説教でエレミヤ書を取り扱っていますが、

その前は使徒言行録をはじめから最後まで扱いました。そこでパウロの手紙におけるパウロの信仰理解だけ

ではなく、パウロが3回の伝道旅行で旅したパウロの足跡にも触れました。つまり信仰者としてのパウロの生

き様であります。そのこともあって、伝統的な教会の正統信仰の擁護者というパウロ像には当てはまらない、

揺れ動く一信仰者としてのパウロの実像にも触れてきました。そのこともあって、聖書研究でガラテヤの信

徒への手紙を扱うようになったのですが、使徒言行録の説教とガラテヤの信徒への手紙の聖書研究によって、

みなさんの中にもパウロも案外面白いという空気が出てきているように思います。ローマの信徒への手紙や

コリントの信徒への手紙のようなパウロ書簡も、改めて読み直してみていただければ幸いです。

・27日(月)はHさんとNさんが書類の整理と庭の手入れをしてくださいました。私は午後2時少し前に船越

教会を出て、月曜日の午後3時からの1時間行われている上記GNF-j裏門前での抗議行動に行きました。そこで

Iさんともまたお会いしました。抗議行動をしているところのすぐ近くにバス停があり、京急久里浜行きのバ

スがちょうど午後4時ちょうど位に来ますので、抗議行動の参加者の中で京急久里浜に出る人は、いつもその

バスで帰っています。この日は私もそのバスに乗って京急久里浜に出てから、横浜、海老名まわりで小田急

鶴巻温泉まで行きました。

・29日(水・祝)は午後藤沢市民会館で行われました、藤沢憲法九条の会の10周年記念集会があり、孫崎享

さんの講演がありましたので、私も出席しました。この集会会場で、Kさんから5月2日から始まるリフレッシュ

@かながわの福島家族保養プログラムで使う放射能を測る線量計を受け取ってく仕事が別件でありましたので。

私は、以前に孫崎さんの『戦後史の正体』を読んだことがありますので、孫崎さんの講演にも引かれたのです。

ブログに書いたことを、重複しますが、ここに再録しておきます。

・孫崎さんの話の中で、今情報を大手新聞やNHKニュースなどで得ている限り、正確な情報を得ることができな

いということが強調されていました。そういう点では、中国民衆の方が共産党中央の情報からは正確な情報が

得られないことを知っているので、他の方法で情報を得る工夫をしているという点では、日本の私たちよりも

はるかに優れているということを、おっしゃっていました。孫崎さんが挙げた一つの例は、2013年12月23日朝

日新聞に天皇の会見の記事が載っており、朝日では下記のように記されています。

・「戦後、連合国軍の占領下にあった日本は、平和と民主主義を作り、守るべき大切なものとして、日本国憲

法を作り、様々な改革を行って、今日の日本を築きました。戦争で荒廃した国土を立て直し、まつ、改善して

いくために当時の我が国の人々の払った努力に対し、深い感謝の気持ちを抱いています」。

・ところが、NHKはこの天皇の発言の中の「平和と民主主義を、守るべき大切なものとして、日本国憲法を作

り」を省いて報道(NHKニュース資料)したというのです。

・もう一つ、孫崎さんは戦後すぐに出された伊丹万作氏の『戦争責任者の問題』に触れて、「多くの人が、今

度の戦争でだまされたという。おれがだましたのだといった人間はまだ一人もいない」。「『だまされていた』

といって平気でいられる国民なら、おそらく今後も何度でもだまされるだろう」という伊丹万作氏の言葉を紹

介して、市民である私たち一人一人の自覚と責任が大事であることを強調していました。

・それにしても現在は相当危ない情況に来ています。安倍首相の米国議会演説での国会審議を飛び越えた集団自

衛権行使の発言や、かつての日本の侵略戦争への反省と謝罪を明言しなかったことなどにも、その兆候を感じ

ます。辺野古では、抗議船を海上保安官が無理矢理ひっくり返し、その船に乗っていた人の一人が、沈めさせ

られて、「海保の拷問(海中に頭を沈めた)による救急搬送事件」が起きています。その新証言として琉球

報は、「意識不明らしいぞ。死んだらまた連絡する」「やばい。溺死したかも。意識不明だ。」という現場の

海上保安官発言を掲載しています。実はこの船の運転をしていたのが、私の知っている人で、彼も海に沈めら

れて死ぬのかと思ったと言っていたそうです。連れ合いが彼に連絡を取りましたが、彼は元気でいるようで安

心しました。
・ 5月2日(土)~5日(火)まで福島の家族の保養プログラム、リフレッシュ@かながわが始まりまし

た。福島の方々がリフレッシュして、無事に終わりますように。