なんちゃって牧師の日記

説教要旨と牧師という職業で日々感じることを日記にしてみました。

船越通信(280)

           船越通信癸横牽亜 。横娃隠暁9月18日    

・11日(日)礼拝後、Hさんが作ってきてくれたおにぎりをいただき、12時半から沖縄に関係するDVD鑑賞会

を行いました。参加者は9名でしたが、特に2007年8月1日NHK「その時歴史は動いた」沖縄編「忘れられた島の

闘い」(瀬長亀次郎)は、解説に<1945年(昭和20年)の沖縄戦以降、27年間アメリカの統治下にあった沖縄。

東西冷戦下、反共の拠点として米軍による基地化が進められる中、多くの土地が強制収用された。この状況か

ら抜け出し、祖国復帰への道を切り開いたのが、那覇市長を務めた瀬長亀次郎をはじめとする沖縄の民衆だっ

た。番組では、沖縄の人びとの知られざる闘いと祖国復帰への道が描かれている>とあるように、戦後から日

本復帰までの沖縄の人びとの苦難とその闘いがよく描かれていました。私は、本年2月に沖縄で行われた「沖

縄から米軍基地の撤去を求め、教団『合同のとらえなおし』をすすめる連絡会」の全国集会に参加し、その時

那覇に数年前に開館した瀬長亀次郎の『不屈館』を見学しました。このビデオはその時不屈館で購入したもの

です。今回このビデオを観て、現在の辺野古や高江での沖縄の人びとの闘いは、戦後一貫した沖縄の人びとの

反基地闘争の延長線上にあることを、改めて気づかされました。

・この日はビデオ鑑賞会が終わってから、私は支援会の通信第17号の発送準備をしました。夕方からは連れ

合いも協力してくれました。今回は通信だけでなく、「北村慈郎牧師の処分撤回を求め、ひらかれた合同教会

をつくる宣言」賛同者現在版(8月31日現在、3,050名)、キリスト新聞一面意見広告写し、更には教団総会会

期中の全国交流集会(10月26日)案内、そして10月中旬に出版予定の『合同教会の「法」を問う~北村慈郎牧

師の戒規免職無効確認等請求訴訟裁判記録~』の案内チラシ、以上は支援者約900名と教団の伝道所・教会約

1,700に送りました。支援者には4月16日の第4回支援会総会の書類も同封しました。これらの作業は予定して

いた12日(月)と13日(火)の二日ではとても無理ですので、印刷と紙折は12日の作業の前にはでき

るだけ終わらせたいと、船越教会で時間があるときに、私が少しずつやりました。印刷だけは、11日の日曜

日の夕方には終えました。しかし、紙折は12日の午後3時ごろまでかかってしまいました。12日には6名で、

13日には5名で作業をしました。13日の午後6時には全ての作業が完成し、午後7時にヤマト運輸に引き渡す

ことができました。既にみなさんの所にも届いていると思います。

・16日(金)には、午後2時に福岡高裁那覇支部で「辺野古訴訟」の判決がでました。予想された通し国

側勝訴ということで、この日午後6時半から第2衆議院議員会館前での抗議行動に連れ合いと参加しました。

そこで、反原発の金曜行動に来ていたIさんと会いしました。抗議行動の中では、いろいろなグループのアッ

ピールがありましたが、その合間に沖縄から電話でヘリ基地反対協の安次富浩さんや沖縄平和センターの山

城博治さんから国会前に来ている支援者に向けてメッセージがありました。お二人共どんなに国が司法を取

り込んで辺野古新基地建設を進めようとしても、「この運動は絶対に負けない」とおっしゃっていました。

以前山城博治さんは、「自分たちは闘いを絶対に諦めない。諦めないから絶対にこの闘いに勝つ」とおっ

しゃっていました。この沖縄の方々の思いの中には、沖縄が過重な基地負担から解放されたいという思いと

共に、この基地容認によって戦争の加担者に自分たちはなりたくないのだという思いがあるのではないかと

思います。そういう意味で、沖縄の反基地闘争は、「戦争は絶対ダメだ」という米軍兵士へのメッセージも

内包しているのではないでしょうか。

辺野古訴訟判決についての京都新聞の社説を紹介します。<国の強硬な姿勢がさらに強まらないか、大い

に危惧する。/米軍普天間飛行場沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設をめぐる裁判の判決で、福岡

高裁那覇支部は、翁長雄志知事が辺野古沿岸部の埋め立て承認を取り消し、国の是正指示に従わないのは違

法とした。/ 国の勝訴だが、県は最高裁に上告する方針を表明した。対立は深まるばかりだ。/6月に国

地方紛争処理委員会が両者に示した見解を思い出してほしい。「普天間飛行場の返還という共通の目標の実

現に向けて真摯(しんし)に協議し、双方がそれぞれ納得できる結果を導き出す努力をすることが、問題解

決に向けての最善の道である」/困難であっても、あらためて協議を粘り強く重ねてもらいたい。安倍政権

は近ごろ力で押し通す姿勢が目立つ。改めるべきだ。/・・・・・/判決は、普天間の危険を除去するには

埋め立てしかなく、埋め立てに伴う不利益や民意を考慮しても承認は間違っていないとして、国の主張をそ

のまま認めた。/ただ、裁判は7月の提訴から2カ月、2回の弁論で結審した。県が要望した8人の証人は

却下された。国と県が対立する辺野古移設問題で初めての司法判断だが、審理が尽くされたのか疑問が残る。

/国は司法のお墨付きを得たら、移設を加速させるだろうが、そもそも裁判で決着をつける問題ではあるま

い。/・・・・・/安倍政権は県北部の米軍訓練場ヘリコプター離着陸帯の建設工事を強行、さらに沖縄県

振興予算を辺野古移設に結びつけ露骨に揺さぶりをかけている。/沖縄以外では関心が高まらないことが、

安倍政権を強気にさせているのかもしれない。/翁長知事は意見陳述で、国の主張は地方自治をないがしろ

にしており、「沖縄県だけにとどまらない問題」と訴えた。・・・・・・>[京都新聞 2016年09月17日掲

載]

・私の周りには辺野古や高江の反基地闘争に関心を持っている人が多くいます。しかし、まだまだヤマトの

人の中には無関心の人が圧倒的に多いと言えるでしょう。一人でも多くの人に関心を持ってもらうために、出

来ることをしていきたいと思います。