なんちゃって牧師の日記

説教要旨と牧師という職業で日々感じることを日記にしてみました。

船越通信(315)

       船越通信癸械隠機。横娃隠掲5月28日    北村慈郎

・21日(日)は礼拝後、前週1泊2日で私が沖縄に行ったとき、船越教会の礼拝後のお茶のお菓子にと

求めました「ちんすこう」でお茶をのみ、懇談して散会しました。この日16:30より教区事務所の2階で、

本年度第一回オリエンテーションが予定されていましたので、その準備をして、私は蒔田教会の敷地に

ある教区事務所に向かいました。16:00にこの日「神奈川教区形成基本方針」について発題をお願いして

いました教区議長に事務所の鍵を開けてもらうようにお願いしていましたので、それに間に合うように教

区事務所に行きました。16:00頃教区事務所に着き、二階の集会室に上がっていきましたら、この日は既

に4,5名が来ていました。教区のオリエンテーションは、神奈川教区に赴任した教職や准允・按手志願

者、教団教師試験志願者、神学生などを対象にして、万博・東神大問題をはじめとする70年以来の教団問

題が何かを、その立場は違っても、事柄として共有するために教区の常置委員会によって選ばれたオリエ

ンテーション委員会によって運営されています。このオリエンテーションが神奈川教区に出来たのは、70

年以来の教団問題が何かということを殆ど事柄として分からない教職が神奈川教区に新しく来て、70年以

来の教団問題を前提にした議論が教区総会などである時に、議論にならないことが以前起こったので、教

区常置委員会がオリエンテーション委員会を通して、教区に来た新しい教職を中心に教団問題についてそ

れが何であるかということを共有してもらうためなのです。毎年第一回のオリエンテーションは、「教区

形成基本方針と教区の諸制度」について議長か副議長に発題してもらって、事柄の共有をめざしていま

す。今回は発題者の議長、委員を含めて全体で19名の参加で、その内対象者は12名でした。ここ数年にし

ては対象者の出席が多かったと思います。何時もより発言も多く、午後8時の終了時間いっぱいまで発言

が絶えることなく続きました。神奈川教区は私のような教団によって戒規免職を受けた教師も、教区議員

として常置委員会推薦で選出してくれますし、オリエンテーション委員会、寿地区活動委員会、基地・自

衛隊問題小委員会の委員としても受け入れてくれていますので、教団中央の考え方とは違います。ですか

ら、教団中央の考え方の人が神奈川教区に来ても、その考え方も相対化されざるを得ませんので、自分の

考え方が絶対だと思っている人は、オリエンテーションのような場に出て来ないことが多いのです。今年

は教団信仰告白・教憲教規による一致に立つ人も話し合いの場であるオリエンテーションに出てきている

ようですので、これが続いていくことを願っています。

・22日(月)は基地・自衛隊問題委員会(以下基地小)の委員として、基地小が参加団体として加入して

います県民のいのちとくらしを守る共同行動委員会(略称いのくら)の代表委員会が横浜駅西口から10分

ほど歩いた沢渡公園の隣にある福祉会館集会室であり、参加しました。基地小はいのくらの基地部会に加

わっていますが、この委員会で基地部会として7月末に横浜港のノースドックの基地見学と講演を計画し

ていることを知りました。現在ノースドックには米軍が海外で戦争するために必要で重要な装備が配備さ

れていると言われています。4月に行われた米韓合同演習で使われた浮き桟橋や舟艇類を横浜で積んで、

3月25日に浦項に向かった 米国籍の貨物船が、5月19日の早朝、横浜ノースドックに入港し、H

バースに接岸し、これらの浮き桟橋や舟艇類を横浜に持って帰ってきたということです(リムピースによ

る)。横須賀の海上自衛隊の艦船が米軍の艦船を護衛したり、合同演習に加わったりして、日米軍事同盟

が着実に強化されている現実があります。これは日本が既に米軍と共に戦争する国になっているというこ

とです。憲法九条が形骸化している現在、何とかして憲法九条に基づく世界平和の構築に取り組む政治が

行われる日本に変えていかなければなりません。

・23日(日)農伝の説教演習に行きました。一人の学生による説教演習で、その学生はキリスト教の教

義の理解も足りず、社会的問題も扱うことができず、演習で自分のした説教がこれでよかったのか不安そ

うでしたが、その学生の素朴な信頼としての信仰に基づく、日常語による説教は、私の説教よりはるかに

会衆(地方の七、八名のお年寄りが会衆の教会を想定)には伝わるように思えました。演習後、私は社会

問題と言うが、個や対(一対一の人間関係)の課題を追求することが、結果的に社会批判になることもあ

るので、最初から社会問題をどう扱うかを考える必要はなく、例えば障がいを持つ方との出会いによっ

て、その人との関わりが社会の在り様を問題にせざるをえないことになるわけだから、具体的な人との関

係を大切にしていけばいいのではないかという主旨のことを話しました。説教演習は学生二人と行ってい

ますが、もう一人の学生からは、伊藤之雄さんに関係する『山谷のキリスト者~一九六〇年代の隅田川

道所~』という本を誰か持っていないか探して欲しいと頼まれています。この本は二〇一〇年に京都の北

斗書房で印刷されたもので、田頭道登さんという方が多分自費出版して友人知人に配ったものではないか

と思われます。田頭道登さんは既に天上に人となっていますが、隅田川伝道所の書記をしておられたとい

うことです。隅田川伝道所は伊藤之雄さんと中森幾之進さんによって山谷に開設された伝道所です。農伝

の学生は伊藤之雄さんを卒論に書くためにこの本を探しています。国会図書館にはあるようですが、誰か

持っている方がいればと思っています。

・25日(木)は基地小が午後四時半から高座渋谷教会でありました。私も委員の一人として出席し、こ

の日はその後横浜で人と会うことになっていましたので、委員会終了後横浜に向かいました。横浜駅コン

コースで用事を済ませ、鶴巻に帰りました。26日(金)は寿の炊き出しの配食ボランティアに行き、そ

の後船越教会に来ました。この日の寿の炊き出しには朝からS女学校の中学二年生の一クラス四十一名の

中学生と先生三人が授業の一環として参加していましたので、配食の時の器洗いの場(私はいつもそこに

入ります)も中学生が担当してくれました。終わってからの報告会で一人一人から感想を聞きましたが、

多くの中学生は、最初「怖いと思ったがみんな優しかった」という感想を述べていました。出会いの大切

さを思わされました。