なんちゃって牧師の日記

説教要旨と牧師という職業で日々感じることを日記にしてみました。

船越通信(401)

      船越通信、癸苅娃院   。横娃隠糠2月24日   北村慈郎


・17日の日曜日礼拝後はお茶の会を持たずに散会しました。用事のある人も多く、残れる人が少なかっ

たからです。みなが散会した後、SさんとNさんと私の3人でお茶を飲みしばらく雑談をしました。Sさんが

帰った後、Nさんがこの日の午後4時半から教区事務所の2階で「万博・東神大問題」をテーマにして開か

れるオリエンテーションに出席したいというので、二人で2階の牧師館でカップラーメンを食べて、しば

らくしてから一緒に教区事務所に行きました。午後4時過ぎに教区事務所に着きましたが、既に数名の方

が来ていました。この日の発題者の一人、茅ヶ崎教会牧師の櫻井重宣さんもすでに来ていました。会場の

準備はオリエンテーション委員の一人である寿地区センター主事の三森妃佐子さんがしてくれていまし

た。


・4時半からオリエンテーションが始まりましたが、最初に東神大問題の当事者の一人であるオリエン

テーション委員会委員長の岡安博さんの発題があり、続いて櫻井重宣さんの発題がありました。万博問題

は70年大阪万博へのキリスト教館出展賛否をめぐる問題であり、東神大問題は東神大教授会の機動隊導

入による教授会に批判的な学生の排除という問題がその中心にあります。発題者の二人は共に時系列を

追って万博・東神大問題とは何かを、それぞれ用意してくれた資料に即して発題してくれました。ここに

その二人の発題の内容を記すことはできませんが、今回二人の発題を聞いて、改めて当時の東神大教授会

が、東神大を文部省から私学助成金を受けることのできる国家の枠組みの中での大学として維持するため

に、教授会に批判的な学生を排除したのですが、他に道がなかったのかを考えさせられました。どうして

教授会が批判的な学生と忍耐強く対話して、その延長線上に東神大の未来を描くことができなかったの

か。例え文部省の認める大学でなくなって東神大が私塾のような体裁になったとしても、機動隊を導入し

て学生を警察権力に売り渡さない道があったのではないかと思うのです。私は、東神大教授会が機動隊を

導入して批判的な学生を排除して東神大を守ったことが、神学校としての東神大の死滅を意味すると思っ

ています。東神大は機動隊導入を総括して出直さない限り、神学校としての再生はないと思うのですが、

残念ながらその兆候は、東神大問題から50年が経とうとしている現在においても全く感じられません。

現在も東神大は学生の数合わせをしてまで文科省の認める大学の形態を守ることに汲々としているようで

す。


・この日のオリエンテーションの出席者は16名の予定でしたが、4名の欠席があり、Nさんを入れて1

3名の出席者でした。オリエンテーションは、いつも発題を終えて、夕食を共にし、その後協議の時を

もって午後8時に終了します。今回は発題を聞いて帰った方が3名あり、協議の時間は10名でした。私

オリエンテーション終了後、すぐに鶴巻に帰りました。


・21日(木)は一日連れ合いの付き添いで病院通いになりました。午前9時過ぎに家を出て伊勢原の東

海大学医学部付属病院に行き、先ずは血液と尿検査をして、外科診察、ほぼ2時間待ちで診察を受け、診

察では、医師の説明で血液検査の結果を聞き、連れ合いの状況を聞かれ、連れ合いも聞きたいことを聞

き、胸に埋め込んであるポートに注射針の設置を看護師さんにしてもらいます。この日は、CT検査もあ

りましたので、化学療法室に予約だけしてから、CT検査を受け、その後化学療法室で抗がん剤注入を受

け、約2時間ほどしてから24時間で注入が終わる携帯用ポンプを持って出てきました。それから腎内科

の診察を受け、家に帰ったのは午後4時半過ぎでした。この日は午後4時半から高座渋谷教会で基地・自

衛隊問題小委員会がありましたが、私は欠席させてもらいました。


・22日(金)は午後6時半から紅葉坂教会で支援会の世話人・事務局会がありましたので、鶴巻を午後

4時半ごろ出て紅葉坂教会に行きました。世話人会・事務局会では、最近の教団教区の状況報告の共有、

パンフレットと通信第22号の反応、また4月6日予定の支援会総会の準備、特に総会での講演を鹿児島

鍛冶屋町教会牧師のMさんが引き受けてくださいましたので、そのことの確認、そして北海教区の有志の

方による札幌での出前集会の計画などについて話し合いました。


・23日(土)は第141回教区総会が清水ヶ丘教会でありました。総会は午前10時開始ですが、その

前に寿地区センターニュースを総会に来た諸教会・伝道所の方に持って行ってもらう作業がありました。

寿地区活動委員会の委員で手分けして、出席議員の所属教会・伝道所を確認して、袋詰めにしてある

ニュースを手渡しするのです。何とか総会開始の10時頃には、少しだけ残っていましたが、ほぼ手渡し

することができました。総会では、まず初めに総会における教団信仰告白の全員による唱和が動議として

出て、採決の結果過半数79名賛成78名少数で否決されました。この種の動議はほぼ毎回総会毎に出て

きますが、賛成数が段々多くなっています。神奈川教区形成基本方針からしても、合同のとらえなおしか

らしても、教区総会における教団信仰告白の全員による唱和は考えられないのですが、そういう問題意識

が希薄化しているのでしょう。准允(1名)・按手(3名)志願者の所信表明と質疑応答後に、4人の志願

が承認されて准允・按手礼が執行されました。執行に当たって議長は、「この4人の志願者が受けた教師

検定試験は、神奈川教区から見て不当とまでは言えない」ことを議場に問い、賛成多数をもって准允・按

手礼式を執行していますが、今回は議長の言葉を問う必要がないという動議が出ましたが、結果的に今ま

でと同じでした。その他法廷議案の他に秦野西教会解散申請が可決しました。また三役・常置委員の選挙

もあり、三役は3人とも再選、常置委員の選挙結果は、総会終了後の旧常置委員会による確認を承認し

て、総会を終えました。