なんちゃって牧師の日記

説教要旨と牧師という職業で日々感じることを日記にしてみました。

船越通信(417)

    船越通信、癸苅隠掘   。横娃隠糠6月23日   北村慈郎


・16日(日)も礼拝後残れる人でお茶を飲みながら懇談して散会しました。この日は午後4時半から本

年度第一回のオリエンテーションが教区事務所でありましたので、私はその準備をして午後3時頃船越教

会を出て蒔田にある教区事務所に向かいました。京急で上大岡まで行き、あざみ野行の地下鉄に乗り換え

ました。ところが上大岡で私が乗った地下鉄は快速で蒔田には止まらず、上大岡の次は関内が停車駅でし

た。仕方なく私は関内で降りて、また蒔田まで戻って来ました。そのために4時半ぎりぎりに教区事務所

に到着しました。参加者名簿とオリエンテーションの資料を出席者に配り、この日まで私はオリエンテー

ション委員会の会計を担当していましたので、講師の謝礼、参加者・委員の交通費をそれぞれにお渡しし

ました。毎年第一回オリエンテーションは、「教区形成基本方針と教区の諸制度」について発題と協議に

なっています。今回は講師を教区議長のM牧師が引き受けてくれました。神奈川教区で教区形成基本方針

が必要になったのは、教区総会が開催できなくなったためです。その背景には戦責告白以降、沖縄キリス

ト教団と日本基督教団の合同、万博東神大問題、教師検定問題など、教団を二分化するいわゆる「70年問

題」が起きたからです。神奈川教区形成基本方針は、「違いを認めながら忍耐強く対話による一致を求め

ていく」ことによって地域共同体としての神奈川教区の営みに、立場や考え方が違っても他者を切り捨て

ないで共に参与していくというものです。M議長はその教区形成基本方針の歴史的背景に焦点を当てて

発題してくれました。その発題を聞いて、参加者の中からは、この4月から赴任した教会でも色々な意見

があり、一個教会においても教区形成基本方針の精神をもって牧会をしていく必要を感じているという趣

旨の発言がありました。また、現状ではそれぞれの立場や考え方の違いが溝を深くしているところがある

ので、そこを何とか繋いでいく働きを、自分としてはしていきたいという趣旨の発言も、参加者からあり

ました。午後8時半頃オリエンテーションが終わり、私は一足先に帰らせてもらいました。


・17日(月)は、連れ合いより先に癌を患って治療してきていた高座渋谷教会のメンバーで、国会前の

辺野古新基地建設反対の座り込みにも来ていましたNさんが帰天し、茨城県守谷市の葬祭場で葬儀式があ

り、私も出席しました。朝8時3分の鶴巻温泉駅発の小田急で新宿に出て、JR総武線秋葉原まで行き、つ

くばエクスプレスで守谷駅まで行きました。守谷駅には10時30分過ぎに着き、たまたま高座渋谷教会の関

係者の方たちと一緒になり、葬儀式の始まる午前11時少し前に葬祭場に着きました。Nさんは、お父さん

が牧師で、5人兄弟姉妹の一番末になります。皆に愛されて育ったのだと思われますが、幼子のような信

仰の持ち主でした。葬儀式で読まれたマタイ福音書の「野の花・空の鳥」の記事も、生前Nさんが自分の

葬儀の聖書箇所に選んでおいた所だということでした。神によって与えられた命を、神の守りを信頼して

伸びやかに生きる。葬儀に出て、それがNさんの生き様だったように感じられました。葬儀式を終えて、

お別れをし、出棺を見送って、連れ合いよりもNさんは若い方でしたので、何とも重いものを感じなが

ら、私は帰途に着きました。


・20日(木)午後4時半からNさんがメンバーであった高座渋谷教会で基地・自衛隊問題小委員会があ

り、委員の一人として私も出席しました。この日の委員会は予定している講演会の講師に依頼の手紙を出

していて、まだ返事をもらっていませんでしたので、協議することも余りなく、情報交換が中心で、何時

もより少し早目に終えました。


・21日(金)夕方から22日(土)10時半までは、船越教会を会場に寿地区センターの6月委員会と

修養会がありました。そのために私は昼前に鶴巻を出ました。鶴巻温泉駅で小田急に乗ってから携帯電話

を忘れてきたことに気づき、伊勢原で降りて鶴巻に戻りました。自宅に着いたのがちょうど正午ごろに

なっていましたので、昼食は家で済ませてから、携帯電話をポーチに入れて、改めて船越教会に行きまし

た。船越教会には午後3時半頃着きました。会場づくりなどの準備をして、皆の到着を待ちました。午後

6時半過ぎに頼んであったお弁当屋さんからその日の夕飯のお弁当を持って、二人の委員が最初に到着し

ました。その後6名の委員が到着し、私を入れて9名で先ず6月の委員会をしました。何時ものような丁

寧なそれぞれの報告は出来るだけ簡潔にして、前回委員会記録の承認、会計及び募金状況、センター活動

報告、その他を素早く済ませました。協議事項としては、私は支援会の北海道出前集会のために参加でき

なかった5月25日開催の寿地区センター講演会の反省、寿夏まつり参加、寄せ場交流会などについて話

し会いました。講演会は講師のAさんのネイムバリューもあって、いつもより多い126名の出席があり

ました。講演会の横断幕は、私が書いて前日セットできるように準備しておきましたが、当日そのセット

で苦労したということでした。また、要約筆記者が専門用語になかなか対応できないので、それをどうす

るかという問題がでました。船越教会の場合は、私が前以て要約筆記者に説教原稿をデータで送っていま

すので、この問題はクリアしていますが、講演者に完全原稿を前以て要求することは出来ないので、講演

会の場合は難しいのではないかと思われます。今後の課題とし引き継ぐことにしました。寿夏まつりの参

加は決定。寄せ場交流会については参加者を募ることにしました。委員会途中で委員の一人が、委員会を

終えてもう一人が加わり、食事と交流の時を共有し、寿の今後について話し合いました。夜は12時で就

寝しましたが、22日の午前3時頃まで話した人もいました。今回は私も最後まで付き合いました。