なんちゃって牧師の日記

説教要旨と牧師という職業で日々感じることを日記にしてみました。

船越通信(418)

      船越通信、癸苅隠検   。横娃隠糠6月30日   北村慈郎


・23日(日)も礼拝後残れる人でお茶を飲みながら懇談して散会しました。この日は礼拝後予定してい

る集会が何もなく、私は早めに船越教会から鶴巻に向かいました。鶴巻には午後3時15分ごろ着きまし

た。


・この週は月曜日から金曜日まで教区の集会や委員会もなく、その間ほぼ私はプライベイトな生活を過ご

しました。


・24日(月)には、前々から約束していていましたが、船越教会のメンバー6人が鶴巻に来てくださ

り、連れ合いを見舞ってくれました。連れ合いに負担をかけないようにと、私たち二人の分も含めてお弁

当を買ってきてくださいました。ちょうど正午に鶴巻温泉駅南口改札前で待ち合わせすることになってい

ましたので、私は10分ほど前にその改札前に着くように迎えに行きました。すると既にI・IさんとI・Eさ

んが、改札口外の壁にある鶴巻温泉駅周辺の地図を見ていて、私たちのマンションの位置を確認していた

ようです。二人に挨拶をして、少し話していましたら、後の4人の方々(H・Tさん、H・Sさん、W・Tさ

ん、N・J子さん)が到着しました。皆が改札を出たところで、鶴巻温泉駅周辺、特に秦野市営の弘法の里

日帰り温泉や陣屋という宿屋のある場所などを説明してから、私たちの住んでいるマンションに皆さん

を案内しました。昨年8月末から約10か月間、連れ合いは船越教会の礼拝に行っていませんので、皆さん

とは本当に久しぶりの再会でした。ストーマになり、糖尿でインシュリンをうち、抗がん治療を受けてい

るというので、皆さんは連れ合いがどんなにか弱っているのではないかと思って鶴巻に来られたと思いま

すが、思いのほか連れ合いが元気でいるので安心されたのではないかと思います。食事を共にし、午後4

時近くまで、いつもの礼拝後のお茶をいただきながらの懇談のように、話題はあちらこちらと飛びました

が、にぎやかな話し合いの時を連れ合いも共有することが出来ました。帰りは連れ合いも一緒に、少し遠

回りして田植えが終わった田んぼを案内してから、鶴巻温泉駅まで行き、そこで皆さんとお別れをして、

二人でマンションに帰って来ました。


・25日(火)から26日(水)にかけては、予約していた湯河原温泉の宿屋に二人で一泊してきまし

た。連れ合いにとっては、ちょうどこの頃は抗がん剤投与から3週目で、抗がん剤投与から2週間朝晩の食

事後に飲み続ける癌の薬も飲み終わっていて、体調が良好な時期ですので、温泉に入りたいという連れ合

いの希望もあって、湯河原温泉の宿を取っておいたのです。25日の午後2時半過ぎに鶴巻のマンション

を出て、小田原で少し買い物をして、湯河原温泉の宿にはその宿の車が湯河原駅まで迎えに来てくれて、

午後4時過ぎには着きました。連れ合いはストーマですので、大浴場には入れません。部屋付きの露天風

呂に入っては野菜ジュースなどで水分を取る。それを数回続けていました。彼女に言わせると、体温を少

し高めにすることがガン対策にはよいということで、そのこともあり、今回の温泉行きになった次第で

す。昨年8月末に彼女がガンと診断されてから今回で2回目の温泉行ですが、今後も体調の良い時には安い

部屋付き露天風呂のある宿を探して行きたいと思っています。26日(水)は午前10時にチェックアウト

で、宿の車で湯河原の万葉公園まで送ってもらいました。万葉公園の入り口近くに滝があり、その散歩道

は木々に覆われ、滝の音とかすかな木漏れ日が射し込むところで、彼女はしばらく滝の冷気をからだに吸

い込むようにたたずんでいました。それで満足したと言って、その近くのバス停から大観山経由箱根港行

きの一日2本しかないバスに乗って箱根港まで行きました。その途中の大観山では、富士山と芦ノ湖の仰

望が見事な場所でバスが止まってくれて、6人しか乗っていない乗客に運転手さんは「写真を撮る人はど

うぞ撮ってください」と私たちに促してくれました。連れ合いはアイパットで何枚か富士山の写真を撮っ

ていました。箱根港ではバス酔いがおさまるまで少し休んで、正午発の小田原行きのバスに乗って帰って

来ました。小田原で昼食を食べて鶴巻のマンションには午後2時半ごろ着きました。ちょうど丸一日の外

出でしたが、連れ合いはそれほど疲れもなく、リフレッシュできたようです。翌日の27日(木)は3週

間ごとの抗がん剤投与の日で、この日は余り待ち時間がなく、朝9時に家を出て、糖尿の腎内科、癌の第

一外科・化学療法室(抗がん剤投与)で診察・治療を受けて午後3時に帰宅しました。


・29日(土)は教区総会の日です。鶴巻を8時前に出て総会の行われる清水が丘教会に9時半少し前に着

きました。総会は10時から始まりますので、その30分前にS先生に船越教会の総会記録と役員会記録の議

長サインをお願いしていました。私が清水が丘教会に着いた時には既にS先生はいらしていましたので、

サインをしていただくことができました。その総会記録と役員会記録を記録審査のために係に渡してから

私は議場に入りました。開会礼拝は逝去教師・逝去キリスト教教育主事記念礼拝として、指路教会牧師の

藤掛順一さんの説教「一致の基礎」でした。藤掛順一さんは説教で牧師としての父の歩みを紹介し、信仰

告白による教会の一致の基礎を強調しました。藤掛さんの言うとろの教会一致の基礎としての信仰告白

は、長老主義教会の考えであって、合同教会としての日本基督教団の一致の基礎は違います。合同教会と

しての日本基督教団の一致の基礎は教団の信仰告白ではなく、私たちを招くイエスの福音の出来事であ

り、消極的には国家の圧力で合同し、戦争協力をした戦時下の日本基督教団の責任の一端を日本基督教団

に属するすべの教会・伝道所は負っているということです。それが日本基督教団に属する全ての教会・伝

道所のアイデンティティーです。総会では、先ず全ての議事に先立って日本基督教団信仰告白を唱和し

て始めるという動議が出て、1時間ほどその論議があり、前回総会では僅差で否決されましたが、今総会

では175名中60の賛成少数で否決されました。5名の准允式、その他の議事すべては、私の戒規免職撤回声

明と、合同50年を憶えて合同の実質化を目指す集会開催の件も含めて、原案通り可決承認されました。