なんちゃって牧師の日記

説教要旨と牧師という職業で日々感じることを日記にしてみました。

船越通信(421)

     船越通信、癸苅横院   。横娃隠糠7月21日   北村慈郎


・14日の日曜日は礼拝後いつものように残れる人でお茶を飲みながら懇談の時を持った後、7月役員会

を行いました。この日の役員会では、教区総会報告との関連で、二つほど課題が提示されました。一つ

は、教区総会での動議「議事の最初に教団信仰告白の唱和する」(教区総会ではこの動議は否決された)

との関連で、「船越教会の礼拝では信仰告白の唱和はしていないが、船越教会としての信仰告白みたいな

ものがあった方がよいのではないか」という意見が出ました。私の前任教会である紅葉坂教会には「わた

したちの告白」というものがあります。私が紅葉坂教会の牧師時代に日曜学校のスタッフが、相当時間を

かけて苦労して完成したものです。当時も現在も紅葉坂教会では月の第一日曜日は「こどもと大人の合同

礼拝」で、この礼拝ではパンフレットなった式文で礼拝をしています。この合同礼拝に「わたしたちの告

白」が入っています。そのように船越教会にも「わたしたちの告白」のようなものがあったらよいのでは

ないかというのです。船越教会には聖餐式の時の「礼拝式文」と、礼拝で唱和はしていませんが、

「横須賀平和センター宣言」があります。礼拝で唱和する信仰告白については、そのような信仰告白があ

ると、「私たちはこういう信仰の下に集まって礼拝しているのです」という、船越教会のアイデンティ

ティーである宣教の内容を礼拝毎に示すことができます。反面言語化された信仰告白は、どんなに素晴ら

しい内容のものであっても、ある種の排他性を持たざるを得ません。船越教会はいろいろな信仰的な立場

の人が集える教会であることが望ましいとすれば、一つの信仰告白を持たない方がむしろよいとも考えら

れます。ですから、役員会では「船越教会の礼拝では信仰告白の唱和はしていないが、船越教会としての

信仰告白みたいなものがあった方がよいのではないか」という一つの意見として報告させてもらいまし

た。もう一つは、「教団戦争責任告白(戦責告白)について学び直す機会があったらよいのではないか」

という意見です。これは、教区総会での教団信仰告白唱和動議についての話の中で、私が教団信仰告白

戦責告白との関係について少し話をしましたので、その関連で出た意見です。この二つの意見について

は、何かの機会に話し合いたいと思います。その他役員会では私の牧師夏期休暇(日曜日)を次のように

決めました。8月25日と9月15日です。この2回の日曜日は信徒講壇になりますが、よろしくお願い

いたします。


・14日(日)は役員会が終わった午後2時後も私は船越教会に留まり、支援会の通信第23号発送の準備

を午後4時過ぎまでしました。その後鶴巻に帰りました。


・15日(月・休)は午後横浜市開港記念会館集会室でありました、いのうえせつこさんの講演「神奈川

の『占領軍慰安所』」を聞きに行きました。この講演会は教区の性差別問題特別委員会、基地・自衛隊

題小委員会、ヤスクニ・天皇制問題小委員会の共催で行われました。次に示す写真は、いのうえせつこさ

んの当日の資料の中にあったものです。


(ここに船越通信には「安浦のハウスに集まる米兵」の写真がありますが、ブログでは割愛します。)


・占領軍慰安所である「安浦のハウスに集まる米兵」です。この日の講演会のチラシには「多くのアジア

の女性たちが『日本軍慰安婦』とされただけでなく、『日本人慰安婦』も前線に送られていたこと、戦後

も国策により、一般婦女子を占領軍慰安所軍兵士の性暴力から守る防波堤として『占領軍慰安婦』とされ

たことはご存知でしょうか?」とありました。日本兵でも米兵でも、その他どこの国の兵士でも慰安婦

群がるのでしょうか。戦争と性の問題について考えさせられます。いのうえせつこさんは文化の問題では

ないかと言われました。女性を男性の性の道具とするのは、特に戦争の時には世界のどこの国、何処の民

族でも同じなのでしょうか。上記の写真を見て、いのうえせつこさんの講演をお聞きしていて、何とも言

えない重い思いに満たされました。講演後の質疑応答の中で、いのうえせつこさんは、「現在の日本は既

に戦争下ではないか」と言われました。また、「戦争だけはしてはならない」とも言われました。どちら

の言葉も強く響いてきました。


・私は15日は講演会後船越教会に来て支援会の通信第23号発送の準備をし、16日(火)に事務局の方

5人が船越教会に来てくれて、支援者と教団の全教会・伝道所に通信第23号を発送することができまし

た。18日(木)連れ合いの抗がん治療の日で病院に付き添い、夜は教区事務所に出かけ、去る教区総会

で可決された「沖縄キリスト教団と日本基督教団との合同50年を憶えて、合同の実質化を目指す集会を開

催する件」の実行委員の一人として、沖縄交流委員会に陪席しました。沖縄交流委員会では11月23日

(土・休)に横浜港南台教会で今年度の合同問題協議会を開催することにしていますので、教区総会で可

決された議案の集会を、合同問題協議会と一つに出来ないかということで話し合いをさせてもらいまし

た。その結果一つにすることになりました。19日(金)夜は寿地区活動委員会に出席しました。