なんちゃって牧師の日記

説教要旨と牧師という職業で日々感じることを日記にしてみました。

他者の言葉から

サイレントマジョリティー

下記の歌の歌詞の一部を6月3日の礼拝説教で引用しました。私はエレミヤの箇所の説教を準備していた 時に、エレミヤの預言に「耳を傾けない」群衆の存在が気になり、この群衆は「サイレントマジョリ ティー」なのではないかと思い、インターネットで「サイレ…

辺見庸・目取真俊『沖縄と国家』を読んで

辺見庸・目取真俊 『沖縄と国家』 角川新書、2017年8月10日発行、(8月22日読了) 上記の本を、連れ合いがアマゾンで注文し読んでいた。どうしても早めにこの本を読んでおきたいと思い、 連れ合いからかりて、数時間で一気に読了した。二人の発言の中で、私…

バルトの説教集から(3)

今日は12月8日、あの出来事があった日であり、日本が太平洋戦争に突入した日である。 私は農伝で説教演習を担当していますが、可能ならば「説教におけるバルトの表現について」、18巻出て いるバルトの説教集から、まとめてみたいと考えています。生きて…

メッセージ(2)

・「さて、愛する友人のみなさん、我々が我々自身を見つめるのではなく、すべての始めに立ちたまい力 づよい御手を持ちたもう方、すべてを我々が予感するような終りとは全く違った終りに導きたもう方、不 十分でもなく消滅でもなく破壊でもなく死でもなく、…

メッセージ「方向転換」

現実の厳しさと我々のふがいなさを嘆きたくなるような現状に対して、神による「方向転換」を語る バルトの言葉は、力強く我々の歩むべき道を指示しているのではないだろうか。 [神のことを思っているのであれば、あなたの失敗や罪を嘆くには及ばないのである…

赤岩栄「除名についての私の弁明」

私の戒規免職と同じような問題が、教団においてかつて赤岩栄除名問題という形でありましたが、赤岩栄は 実際には除名にはなりませんでした。当時の教団執行部は何度か赤岩栄のところへ出かけて話し合ったと いうことを聞いたことがあります。下記の文章は、…

小倉利丸さんの著書から「狂気」

「狂気」について、(小倉利丸『抵抗の主体とその思想』から) 《人類史200万年のなかで、「文明」の時代はそれ以前の時代に比べれば、極めて不安定であった。そして さらに、近代資本主義になるとこの不安定性は極限にまで及ぶようになった。地球生態系のな…

新年の挨拶に代えて

新年の挨拶に代えて 2016年1月7日 新年早々サウジアラビアとイランの対立、北朝鮮におる水爆実験(?)と、世界情勢が対立と抗争の状況に ますますなっていく兆しが見えます。 この時に当たり、1937年というすでにヒットラーが台頭していた時代のバルトの説…

先週の土曜日から(2)

先週の土曜日から(2) 先週土曜日の「福島の現実を聞かせて」という集会でいただいた、関ジョージさんのもう一つの詩「た だ 一緒に 泣くか」も紹介させていただきます。福島の現実を忘れないで、自分のできることをして、 福島の人たちとつながっていくた…

先週の土曜日に

先週土曜日に「福島の現実を聞かせて」という教区の核問題小委員会主催の集まりで、お話をしてくれた、 福島の二本松で活動されている関ジョニーさんという方が作った詩をいただきました。その集会に来られた 方は少数でしたので、一人でも多くの方にお伝え…

然り、イエスは革命を起こした[バルトの説教から(1)]

「然り、イエスは革命を起こした」「バルトの説教から(1)] 昨日は横浜地区の2・11集会に参加しました。弁護士の海渡雄一さんが特定秘密法の講演をするので、聞 きに行きました。ますます秘密保護法の恐ろしさが伝わってくる、期待通りの講演でした。しかし…

自分を愛する心

「自分を愛する心」 神学校を出て最初に赴任した教会の一人の青年から、「隣人愛」について話していた時に、「自分を 愛することができない人が、なぜ隣人を愛することができるのか」という鋭い問いかけを、私は受け ました。まだ牧師になり立ての未熟だった…

神の国の社会ってどんな社会?

「神の国の社会ってどんな社会?」 最近私は鶴巻と船越の行き帰りの電車の中で、柳田国男の文庫本を読んでいます。と言っても、電車で席 に座ると、自然に居眠りに入っていて、実際に本を読んでいる時間はそう多くはありません。まず『明治大 正史世相編』(…

最後の審判で裁かれること

以下の小山晃佑さんの最後審判で私たちの何が裁かれるかについての言説は、私には大変響いてくる言 葉です。特に「・・・多くの親切な行為がキリスト教会の外でなされているということは、神の豊かな恵 みの現れであって、こうした事実こそキリストの教会の…